エミスフェリク、芸術科学都市バレンシア

驚くべき前衛的な12の建築物群

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スペイン建築に典型的なモニュメントを想像するなら、大きな大聖堂や印象的なお城のイメージを思い浮かべることでしょう。しかし、スペインの前衛も、重要な場所を占めています。実際のところ、いくつかの現代的な建物が都市のイメージを完全に変え、その都市のシンボルとなったのです。写真の愛好家であれば、以下提案する建築の12例に魅了されることでしょう。不可能に思える形態や素材、そしてサンティアゴ・カラトラバ、オスカル・ニーマイヤーまたはノーマン・フォスターといった著名な建築家が、最も現代的なスペインのイメージを紹介してくれます。

  • バレンシアの芸術科学都市

    バレンシアの芸術科学都市

    建築家サンティアゴ・カラトラバの作品は、バレンシアの街で見逃せない観光スポットです。驚くべき建築物は、ヨーロッパ最大の水族館、科学博物館や、3Dデジタル映画館などを収容しています。このクリエイターによる未来派建築の例はスペイン国内において、テネリフェ音楽堂やオビエド州議事堂などが挙げられます。

  • ビルバオ グッゲンハイム美術館

    ビルバオ・グッゲンハイム美術館

    この建造物に取り付けられた33,000枚に及ぶチタン製の板と、それが織りなす曲線の形状は、まるで論理に戦いを挑んでいるようで、ネルビオン川の河岸に近づこうとする旅行者を驚かせます。建築家フランク・ゲーリーによりグッゲンハイム美術館はビルバオの街を代表するシンボルとなり、世界有数の美しい美術館となりました。

  • セビージャのメトロポール・パラソル

    セビージャのメトロポール・パラソル

    その不思議な形から、「セビージャのキノコ」とも呼ばれています。歴史を感じさせるエンカルナシオン広場には、何を隠そう、ユルゲン・マイヤーによってデザインされた世界最大の木造建築があります。考古学博物館や高さ約30メートルの絶景ビューポイントがある広大な空間。素晴らしい景観が約束されています。

  • マドリードのクアトロ・トーレス(4つの塔)

    マドリードにあるクアトロ・トーレス・ビジネス・エリア

    スペインの首都マドリードスカイラインにはもう、この立派な4棟の超高層ビルが欠かせません。セプサ タワー、PwCタワー、クリスタル タワー (スペインで最も高い建物)、エンペラドール カステリャーナ タワー (以前はトーレ エスパシオとして知られていました) はすべて高さ200メートルを超えています。思わず見上げてしまう高層ビル群です。その隣には2021年に完成した高さ181メートルの第5番目の超高層ビルであるカレイドビルがそびえています。

  • レオンのMUSAC

    レオンのMUSAC

    旅行者を迎える色とりどりのモザイクが、コンクリートの壁と3351個のガラスを用いて建てられたとカスティージャ・イ・レオン現代美術館をぜひ見学してみたいという気持ちにさせます。このようにして、スペインの建築家エミリオ・トゥニョンとルイス・モレノ・マンシージャによって考案されました。自由に思索にふけることができる空間によって形成された、一種の「現代のレオン大聖堂」ともいえるものです。

  • サンティアゴ・デ・コンポステーラ市の文化都市

    ガリシア文化都市

    サンティアゴ・デ・コンポステーラにそびえるガイアス山の頂上は、このプロジェクトによって大きく姿を変えました。一連の優れた建造物に息を吹き込んだのは建築家ピーター・アイゼンマンです。これらの建造物群は、中世都市サンティアゴ・デ・コンポステーラへと続く巡礼の道の中ほどにひっそりとたたずんでいます。見学者は、文化都市の外観を見て回ったり、ガイドツアーに参加したりできるほか、同都市で開催される展覧会やコンサートを楽しむこともできます。

  • トーレ・グロリアス(旧トーレ・アグバル)がそびえるバルセロナの景観

    バルセロナのトーレ・グロリアス

    以前はトーレ アグバールとして知られていたこの高さ144メートルのガラスシリンダーは、2005年に に組み込まれました。建築家のジャン・ヌーベルが、非常に有名なサグラダ・ファミリアや近くのモントセラト山の形を模倣したかったことをご存知かもしれません。夜の特別照明があるので、見逃すことはありません。

  • マラガのポンピドゥーセンター

    マラガ・ポンピドゥーセンター

    マラガの街が試みた文化革命は、通りを散歩し、新しい美術館を見ることですぐにわかるでしょう。中でも、ダニエル・ビュランの有名なカラーキューブで注目を集めているのが、ポンピドゥーセンターです。その内部で、20世紀と21世紀の厳選された芸術作品が観賞いただけます。

  • サラゴサのパビリオン・ブリッジ

    サラゴサにあるパビリオン・ブリッジと水の塔

    グラジオラスをかたどって考案された橋と、76メートルもの高さをもつ風変わりな塔は、サラゴサの街を後世まで様変わりさせた国際博覧会 2008 の遺産であり、壮大なモニュメントです。敷地内にはサラゴサ河川水族館やルイス・ブニュエル・ウォーターパークも設置されています。

  • ニーマイヤー・センター、アビレス

    アビレスのニーマイヤー・センター

    ブラジル人建築家オスカー・ニーマイヤーがスペインで手掛けた唯一の作品です。アビレスの歴史地区とは対照的な完全なる現代様式です。白色をした大規模な表面や曲線状の形は見る者の視線をくぎ付けにしますが、これらは音楽ホールや展望塔、ドームといった、素晴らしい施設へ向かうための入り口にすぎません。

  • ブルゴスの人類進化博物館

    ブルゴスにある人類進化博物館

    非常に派手なものではありますが、ヒトの起源を博物館の見学者に示すためには現代性が必要だとして、ブルゴス市は賭けに出たのです。建築家であると同時に画家でもあるフアン・ナバーロ・バルデヴェグは、あたかもアタプエルカ山脈(世界で最も重要視されている先史時代の遺跡)を再現するように、市内にあるこの建物を設計しました。光に満ちた巨大な箱状の建物は、歴史の中核を眺める展望台でもあるのです。  

  • ボティン・センター、サンタンデール

    サンタンデールのボティン・センター

    今回ご紹介するもののなかで最も「若い」建造物がこちらです。この芸術センターはレンゾ・ピアノにより設計されたもので、サンタンデール湾のほとりに建っています。この立地は、27万個に上るセラミック製の装飾で全体を覆われたこの建物にとっては最高の場所です。というのも、ここでは、美術館がまるで埠頭であるかのように海にせり出して建っているのですから。展覧会をはじめ、さまざまな文化イベントを開催しています。

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