ラ・パルマ島フエンテ・ヌエバの頂上にある展望台から空を眺める観光客。カナリア諸島

ラ・パルマ島で星空ツアー

La Palma

宇宙を楽しめる世界有数のベストスポットご存知でしたか?カナリア諸島にあるラ・パルマ島は、地球上でもっとも天体観測に適した場所のひとつであるということを。きれいな島「イスラ・ボニータ」として知られるこの島は、世界初の スターライト 保護区です。そのため、光害を避けるため保護対策が行われています。しかも、2012年以来、スラ―ライト観光目的地となっています。これは何を意味するのでしょうか?それは、常に環境に大切にしながら、宇宙を眺めるための多数のアクティビティが楽しめるということです。   常日頃、他の惑星だけでなく他の銀河も観測することを夢見てきた方、世界有数の重要な望遠鏡を覗いてみたいという方には、ラ・パルマ島はぴったりの場所。ぜひ足を運んで、この生物圏保護区を訪れてみましょう。ここでは、まるで星に手が届きそうです。   

  •  ラ・パルマ島のロケ・デ・ロス・ムチャチョス・ビジターセンター内を見学する観光客

    ロケ・デ・ロス・ムチャチョス・ビジターセンターやロケ・デ・ロス・ムチャチョスの一帯を訪れる

    この近代的なビジターセンターはロケ・デ・ロス・ムチャチョスの敷地内に位置しています。見学者はこのビジターセンターを通じて、天文学はもとよりロケ・デ・ロス・ムチャチョス天文台で行われている魅力的な研究やこの島における天文学の歴史などに触れることができます。   その自然の美しさから、ロケ・デ・ロス・ムチャチョス一帯は「ラ・イスラ・ボニータ」にとってかけがえのない場所です。特に、春になると季節の花々が色鮮やかに咲き乱れます。この巨大な天文台に設置されたさまざまな望遠鏡をのぞくことも、ロケ・デ・ロス・ムチャチョスから見える壮大かつ見事な景色を堪能することもできます。天文台へと続く道路は作業現場となっているため、夜間は閉鎖されます。ご注意ください。

  • ラ・パルマ島でテネギア火山を見る観光客。カナリア諸島

    天文学ハイキング道や星空観測スポットをめぐる

    ラ・パルマ島の広範囲を通る天文学ハイキング道はいくつかあり、ロケ・デ・ロス・ムチャチョス・ルート、星のルート、満月のルート、太陽のルートの中から選ぶことができます。これらのハイキング道は、カナリア大望遠鏡 (世界最大の光学望遠鏡) など研究用の望遠鏡や、古代の住人と天空との関わり方 (夏至や冬至、春分や秋分等) と関連している可能性がある岩絵の近くを通っています。また、島の全域にわたって天体観測用の展望台が16か所もあり、それらがロス・ギレス・ビーチやサン・アントニオ火山、雄大なカルデラ・デ・タブリエンテ国立公園といったさまざまな場所に点在しています。各展望台には、それぞれ異なるテーマのパネルが展示されています。テーマには「星座」「惑星」「月」などがあります。こちらで各テーマに関する情報を入手できるほか、マップをダウンロードすればきっとお役に立つはずです。なお、お出かけ前に、道路交通情報や各ハイキング道の状況を必ず調べるようにしてください。最近の火山の噴火により、通行止めになっている可能性があります。

  • ラ・パルマ島で天文体験を楽しむ観光客。カナリア諸島

    専門家の案内による天文体験を楽しむ

    ラ・パルマ島での滞在中、一夜は星空への旅のためにとっておこう。天文ツアーに申し込むと、このように感じるはず。これは島の真っ暗な場所を訪れるツアーで、同行のガイドが星座を見分けたり、その他の惑星を認識したり、他の銀河について思いを馳せたりするお手伝いをしてくれます。しかも最新の望遠鏡の助けを借りて……でも、楽しめるアクティビティはこれだけではありません。島内で最も写真映えする風景をめぐる天体写真ルートに申し込み、夜の写真撮影をしたり、天文考古学見学コースに参加したりすることもできます。ちなみに天考古学の見学では、この島の最初の住民 (アワラ族) が太陽、月、いくつかの星をどのように崇拝していたのか、見ていきます。   

  • ラ・パルマ島でスターライトの名が付く古民家。カナリア諸島

    スターライト施設に宿泊する

    ラ・パルマ島の夜空を楽しむのは、またとない経験。しかもそのために設備が整った宿泊施設から快適に行えるなら、なおさらです。島内には、各種ホテルや天文学をテーマにした古民家宿泊施設があります。これはつまり、望遠鏡、双眼鏡など、天体観測に必要な道具が備わっている――ということを意味しています。しかも、これらの宿泊施設は、完全に光害から遠く離れたところに位置していて、そこから天空の広大なパノラマが楽しめるのが、おわかりいただけます。

  • ラ・パルマ島のフエンカリエンテの製塩所。カナリア諸島

    “太陽を食べる”

    太陽を食べたり、どれかの惑星の大気や星雲のガスを見たり、味わったりしてみたいですか?これらは、島内のレストランが提供するテーマメニューを通じて得られる体験の一例です。こうしたレストランはアストロツーリズムにも注力しています。このようなタイプのレストランは島のあちこちにあり、その場所はラ・パルマ島の最南端に広がる塩田から海の見えるテラスまでさまざまです。また、望遠鏡、双眼鏡、星座の投影、天体写真などが完備しているレストランもあります。美食愛好家なら スターライトワイナリーの見学も楽しめます。夜空の説明を受けながら、島特産の美味しいワインのテイスティングをさせてくれます。   

  • ラ・パルマ島にあるサンタ・クルス・デ・ラ・パルマのスター遊歩道。カナリア諸島

    科学のスター遊歩道を歩く

    この遊歩道は島の主都であるサンタ・クルス・デ・ラ・パルマにあり、具体的にはマリティマ通りの起点に位置しています。ここにある星は映画界に捧げられたものではなく、スティーブン・ホーキングやサミュエル・C・C・ティン、梶田隆章、アレクセイ・レオーノフなどの著名人を称えるためのものです。 足を止めて、ゆっくりと空を眺めてみましょう。ラ・パルマ島のように、空を楽しむ選択肢がこんなにたくさんある場所は、世界にそんなにありません。

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