Parador de Carmona のテラス

「スペインの最も美しい村」のパラドールに宿泊する:理想のエクスペリエンス

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「スペインの最も美しい村」は訪問する価値がある村ばかりですが、加えて観光パラドールにも宿泊できるとしたら、その組み合わせは唯一無二のものとなります。パラドールとは通常、宮殿、城、修道院といった歴史的建造物を改修し、現代生活の必需品を完備した宿泊施設にしたものです。こうした場所なら、きっと特別な気分を味わえます。「スペインの最も美しい村」のうち、パラドールのある村をご紹介していきます。

  • Parador de Almagro の外観

    アルマグロ

    アルマグロ(シウダ・レアル県)の名を知らしめるきっかけとなった場所が、築17世紀のコラル・デ・コメディアスです。ロペ・デ・ベガをはじめとする著名な劇作家の作品は、この劇場で初演されていました。コラル・デ・コメディアスの興味深いガイドツアーに参加するのはもちろんのこと、アルマグロでは、緑色のガラスが張られた特徴的なバルコニーを構えるマヨール広場や国立演劇博物館も見逃せません。アルマグロのパラドールに一泊することにした場合、眠る場所は、17世紀に建てられた古いサンタ・カタリーナ修道院の中となります。院内には14のパティオに加え、当時の食堂やワイナリーも保存されています。それから4世紀を経た現在、リニューアルした施設を楽しみ、また修道院ならではの温かい雰囲気が漂うレストランで典型的なラ・マンチャ料理を味わう、またとない機会が提供されています。さらに、このパラドールでは農村に関連する持続可能なエクスペリエンスの企画・運営も行っており、オリーブオイルのテイスティング付きのオリーブ畑の見学、穀物畑の間を電動自転車で進むルート、近くにあるルイデラ湖群自然公園への訪問などを楽しめます。

  • Parador de Artíes の外観

    アルティエス

    想像してみてください。ベッドから起き上がり、窓際に近づき、小さな家のとがった屋根や石畳の通りが伸びる村をじっと見つめる自分の姿を。その後、屋外温水スパで湯に浸かりながら、雪を頂いたカタルーニャのピレネー山脈を眺める自分の姿を。胸がときめきますよね?こうした夢をかなえてくれるのがParador de Artíes(リェイダ県)です。このパラドールはこの地域の典型的な建造物で、14世紀から15世紀にかけて建設され、有名なバケイラ・ベレットのスキー場から7キロメートル離れた場所にあります。特にスキー愛好家の場合、アラン渓谷のこの一角を訪れるのに一番おすすめの季節は冬です。ただし実際は、ここは季節を問わず満足できる場所です。夏になると、パラドールの庭園とプールから山の絶景を望むことができます。パラドールが企画・運営するアクティビティとしては、典型的なカタルーニャのロマネスク様式教会を見学するルート、渓谷に生える薬草を発見するワークショップ、「スターライト」に認定されている夜空を眺める小旅行などがあり、お好きなものを選べます。

  • Parador de Carmona のパティオ

    カルモナ

    セビージャ(アンダルシア州)市内から30分ほど移動して、カルモナに残されたアンダルシアの過去の栄華に驚嘆する、というプランはいかがでしょうか。その良い例がカルモナのパラドールです。このパラドールは築14世紀の堂々としたアラブの要塞跡に建てられ、後にムデハル様式の宮殿となったものです。現在、旧王室邸宅はパラドールの広間や客室に姿を変え、かつて食堂だった場所は絶景を望めるレストランへと改装されています。パラドールは、5,000年以上の歴史を持つアンダルシアで最も古く最も美しい都市の1つであり、周囲に最大500の遺跡があるカルモナを後で探索するための良い出発点となります。街歩きでは、セビージャ門ネクロポリス、ローマ円形劇場などの名所を観賞することができます。

  • Parador de Chinchón のダイニングルーム

    チンチョン

    この中世の村はマドリードから車で1時間以内の場所にあり、一見の価値があります。到着するやいなや、印象深いマヨール広場に目が釘付けになるでしょう。200を超える木製バルコニーが並んでおり、いくつかの映画のロケ地にもなりました。チンチョンで一日を過ごし、ゴヤの絵が掲げられているヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会を訪れたり、「クエバス・デル・ビノ」(地下ワイナリー)を見学したりした後は、チンチョンのパラドール で夕食をとり、そこで一晩を過ごしてみませんか?この美しい建物は築15世紀の古い修道院で、当時の回廊と階段が現存しています。さらに、古めかしい教会部分が特別なスイートルームに改装されているほか、以前、修道院の厩舎として使用されていたスペースにはプールがうまい具合に設置されています。ディナータイムにはパラドール内のレストランをお選びください。卓越した名店として、伝統に忠実で、かつ斬新なマドリード料理を提供しています。

  • Parador de Ciudad Rodrigo の外観

    シウダッド・ロドリーゴ

    アゲダ川沿いの、市街地が眼下に広がる高台にあるのがParador de Ciudad Rodrigo(サラマンカ県)です。この村の美しさをすべて眺めることのできる魅力的な立地です。このパラドールに宿泊する場合は象徴的な城で眠ることになりますが、この城は、カトリック女王イサベルの先祖であるカスティージャ王エンリケ2世の命で再建されたものです。城内を散歩すると、中世にタイムスリップしたかような気分を味わえるだけでなく、17~18世紀製のフランドルのタペストリーや絵画『カナの婚礼』の複製といった芸術作品を鑑賞することもできます。屋外では、庭園から望む夕日を見逃してはなりません。ここを拠点に、シウダッド・ロドリーゴ市をはじめ、市内にある美しい宮殿や大聖堂を訪れることができるほか、この一帯で複数のアクティビティを行うこともできます。たとえば、ラス・バトゥエカス=フランシア山脈自然公園やアリベス・デル・ドゥエロ自然公園の景色に分け入る、古い鉄道線路に沿って「カミーノ・デ・イエーロ」(鉄の道)のルートを歩く、「シエガ・ベルデ」の岩に刻まれた彫刻を発見する、といった選択肢があります。

  • Parador de Guadalupe の外観

    グアダルーペ

    グアダルーペ(カセレス県)で有名なものがあるとしたら、それは、世界遺産にも登録されている壮大な王立修道院にほかなりません。Parador de Guadalupe では、プールからも、テラス付きの客室の大部分からも、修道院の特別なパノラマビューを見ることができます。このパラドール自体が、グアダルーペ有数の美しい空間の構成要素なのです。このパラドールはムデハル様式の立派な複合施設として15~16世紀に建てられたもので、なかでも回廊と、水が舞うすてきな庭園が際立っています。このパラドールでは、ひと味違うエクスペリエンスをお探しの方向けに、天体観測、地元の農場でのチーズ作り、ビジュエルカス・イボレス・ハラ・ジオパーク内の四輪駆動車ルートと「森林浴」など、各種アクティビティを用意しています。

  • Parador de Lerma の外観

    レルマ

    ナポレオンも宿泊したことのある侯爵宮殿に滞在してみませんか?この体験は、町の最上部に位置する Parador de Lerma(ブルゴス県)に行けば実現します。このパラドールはレルマのマヨール広場にありますが、この広場は約7,000平方メートルの面積を誇る、スペイン最大級の広場です。館内では、回廊やパティオを見たり、宮殿のような雰囲気のレストランで典型的な炭火焼きを味わったりすることができます。このパラドールは、レルマを観光する際の出発点としてはこの上ない場所です。レルマは王族や貴族の保養地だったため、重要な修道院や修道院があちこちに点在しています。数キロメートルほど離れたところには、ほかにもコバルビアスサント・ドミンゴ・デ・シロス修道院といった場所があり、訪問すると興味をそそられます。

  • Parador de Mojácar のプール

    モハーカル

    ビーチや太陽、静けさを楽しめるような場所をお探しですか?そんなあなたにはモハカル(アルメリア県)をおすすめします。ビーチに加え、近くにはカボ・デ・ガタ=ニハル自然公園もあります。公園内に50キロメートルにわたって伸びる崖の海岸は、ヨーロッパの地中海沿岸でも最も保存状態のよいものだとされています。この地域の入り江の美しさは言葉を失ってしまうほどです。Parador de Mojácarは歴史的な建物ではなく、むしろモダンな建造物であり、そこには海を望む客室とレストランに加えウェルネスとサウナのエリアも併設されています。モハカルの狭くて迷路のような通りを散歩し、花で飾られた独特の白い家並みを写真に収める体験は、きっと気に入るはずです。

  • Parador de Puebla de Sanabria の外観

    プエブラ・デ・サナブリア

    中世の村で自然を満喫する。これこそが、サモラ県にあるこの村の醍醐味です。村には、15世紀に建設された立派ながそびえています。追悼塔に登り、村の石畳の通りをゆっくりと散歩した後は、パラドールに宿泊しましょう。このパラドールは20世紀半ばに建てられた石造りの建物で、プールやキッズパーク、パドルテニスコートが併設されています。この地域で楽しめる最良のプランのひとつが、サナブリア湖、セグンデラ山脈、ポルト山脈自然公園に足を運んでイベリア半島最大の氷河湖をじっくりと眺めるという案です。そこでは、風力・太陽光発電のカタマランに乗ったり、ハイキングやマウンテンバイクなどのスポーツを楽しんだりできます。

  • Parador de Santillana del Mar の外観

    サンティジャーナ・デル・マル

    この村は、神聖(「サンタ」)でもなく、平坦(「ジャーナ」)でもなく、海(「マル」)もないことから、「三つの嘘の町」と言われています。豆知識はさておき、この村がカンタブリア州でも屈指の美しい目的地であることに疑いの余地はありません。中世の趣をたたえる通りに沿って大邸宅や宮殿を見つけながら歩き、12世紀に建てられた壮麗なサンタ・フリアナ参事会教会を目指すのは気持ちがよいものです。 サンティジャーナ・デル・マルの誇りは、村の周辺で実践できるアクティビティが多数用意されていることです。有名なアルタミラの洞窟のレプリカを見学することも、コミージャス村を訪れることも、カバルセノ自然公園を探索することもできます。 滞在先としては2つのパラドールがあります。サンティジャーナ・デル・マルのパラドール(カンタブリア風の大邸宅)またはサンティジャーナ・ヒル=ブラスのパラドール(17・18世紀建造の邸宅)からお選びください。

  • Parador de Sos del Rey Cátolico の外観

    ソス・デル・レイ・カトリコ

    この町の城壁に囲まれた所に Parador de Sos del Rey Cátolico(サラゴサ県)があります。このパラドールは典型的な旧家の館で、その大きな窓からは山の景色を望むことができます。このパラドールを起点にソス・デル・レイ・カトリコ村の街歩きを始めると、「カトリック王フェルナンド」が生まれたサダ宮殿をはじめ、「町の家」、ソス・デル・レイ・カトリコ城、サンタ・ルシア礼拝堂(12世紀建立)、ユダヤ人地区などを訪れることができます。ソス デル レイ カトリコは、古代アラゴン王国とナバラ王国の境界線に位置する、いわゆる「シンコ ヴィラ」の一部です。この機会に、ウンカスティージョやエヘア・デ・ロス・カバジェロスなど、「五つの町」を構成するほかの町を訪れるのもおすすめです。街歩きを終えたら、パラドール内のレストランでおいしいディナーを召し上がってください。地元で採れた野菜とアラゴン産のラム肉を上手く活用したメニューを堪能できます。

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