スペインの自然あふれる魔法のような場所
自然とは気まぐれなもので、スペインを自身のお気に入りのレクリエーション公園と見なし、この国に魔法のようなスポットを生み出しました。ここでは、おとぎ話に出てくるような森で想像力を働かせたり、砂丘のある乾燥した土地を歩いたり、まるで火星のような赤い大地に足を踏み入れたり、透き通った海が広がる楽園で水浴びをしたり、休火山の夢を見たりすることができます。ご自分の目で確かめてみませんか?
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ムンド川の源流
リオパルはアルバセテ県にあり、この町から伸びる小道はムンド川の水源まで続いています。ムンド川が生まれているその場所は、ロス・チョーロス洞窟です。そこから何本もの滝があふれ出て、池に向かって流れ落ちています。どの池でも、水は魔法のような結晶色をしています。通常、この場所で訪問者が探し求めているのは穏やかな水ではありません。誰もが待ち望んでいるのは、自然のショーともいえるムンド川の「レベントン(爆発)」なのです。レベントンでは水量の増加により水があちこちで「爆発」し、川自体が破裂するのを目の当たりにすることができます。この自然現象が発生するのは10月から5月の間です。
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マンシージャ貯水池に沈んだ村
小さな村マンシージャ・デ・ラ・シエラはラ・リオハ州にあり、貯水池の岸辺にたたずんでいます。この町の特別な歴史は、現在、貯水池の水の中に隠されています。通常、9月になると、水位が下がって古いマンシージャ・デ・ラ・シエラの残骸が姿を現します。今もなお、昔の教会を確認することができます。サンタ・カタリーナ礼拝堂近くの展望台から望む遺構の眺めが最高だと言われています。
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ラグーナ・ネグラ
ピコス・デ・ウルビオンの山々はソリア県にあり、氷河由来の風景を見下ろしています。そこには魅力的な山間の湖沼が存在しますが、そのうちのひとつが、高い人気を誇るラグーナ・ネグラ(黒い湖、の意)という圏谷(けんこく)です。冬になると、この湖を取り囲む森は白に染まり、湖の水はその名にふさわしく暗い色合いを帯びます。この黒い湖を取り巻く謎めいた雰囲気は数多くの伝説を生み出してきました。そのうちのひとつはアントニオ・マチャードにより書かれたものです。彼が何度も訪れたこの場所は、シエラ・デ・ウルビオン・イ・ラグーナ・ネグラ自然公園の中にあります。詩人マチャードは、ラグーナ・ネグラは底なしの湖である、という神話を広めました(ただし、実際の水深は8メートル未満しかありません)。
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