驚くようなアーバンアートのあるスペインの訪問先
スペインでは、美術館だけでなく通りでもアートを見つけることができます。ストリートアートは多くの町や村でますます存在感を増しており、ついにはそうした場所を本物の野外ギャラリーへと変えてしまいました。スペインを訪問するにあたって独創的なプランを立てたいとお考えなら、以下にご紹介するアーバンアートのコースのうち、いずれかをたどってみることをおすすめします。この世のものとは思えない、驚くべき壁画やファサードをご覧になれます。
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ビトリア=ガステイス
バスク州にあるこの町では、「ペイントされた都市」と銘打ったIMVG(ビトリア=ガステイス壁画ルート)をたどることができます。この行程では、中世地区やその他の地区に点在する壁画がまるでギャラリーを構成しているかのようです。ビトリア=ガステイスの中心部にある建物のファサードは、アーティストや住民が一体となって装飾を施したことで、巨大で色とりどりの本格的な芸術作品へと生まれ変わりました。そうした作品のなかには、『希望の光』といった示唆的な作品名を掲げているものもあります。ガイドツアーに参加すれば、そうした個性的なファサードやそこに隠された歴史に触れることができます。個人でルートを巡りたいという方は、詳細情報やGoogleマップにアクセスすればすべての注目ポイントを把握できます。こちらのウェブサイトをご参照ください。
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マドリード
スペインの首都でもまた、国内有数のアーバンアートのルートをいくつか楽しむことができます。マラサーニャ地区やラバピエス地区など、自由な雰囲気が漂う地区を一周するだけで多くの作品を目にすることができます。たとえば「クール・ツアー・スペイン」のコースに申し込むと、グラフィティ・ムーブメントの起源について学んだり、ラ・タバカレラ文化センターの壁といったスポットを発見したりできます。また、「カジェ・ラバピエス」をはじめ、さまざまなアーバンアートの祭典に参加することもできます。「カジェ・ラバピエス」は、地元の商店がショーウィンドウを貸し出し、そこに芸術作品を展示したり「ピンタ・マラサーニャ」や「UVNT アートフェア」を開催したりするというものです。詳しくはこちら。
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サラゴサ
アラゴン州の州都は、アーバンアートのおかげで何年にもわたり変貌を遂げてきました。2005年以来、毎年9月に開催されているアサルト・フェスティバルでは、インパクトのある参加型の芸術活動によって街の通りが埋め尽くされます。さらに、サラゴサを散歩すると、歴史地区に点在する70点あまりの作品がいつでも目に飛び込んできます。カラフルなもの、動物やキャラクターを描いたものなどさまざまです。 自分だけの探索マップを作成して驚きに満ちたスポットを発見することも、ガイドツアーに参加してそうしたスポットを深く知ることもできます。
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トゥデラ
「前衛都市」という名で毎年開催される祭典のおかげで、ナバーラ州のこの町の歴史地区はスペインでストリートアートを楽しむのに欠かせないスポットのひとつとなりました。野外美術館さながらの様相を呈しており、地区内の建物のファサードには驚きを禁じえません。
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その他のアイデア
以上でご紹介した都市のほかにも、ストリートアートの革新的な作品を展示する町はたくさんあります。サモラ、クエンカ、エステポナ、カルペ、ビゴ、ビルバオなど…。 また、田舎への小旅行をご希望の方は、ストリートアートがその地域の住民と伝統へのオマージュとなっているような村をいくつも見つけることができるでしょう。例えば?エクストレマドゥーラ州にあるロマンゴルド村や、ブルゴス県にある人口約200人のビジャンゴメス村などがそれに該当します。『存在しない川の音色』や『根元からの飛翔』など、何かを想起させるような題名のついた壁画には心を奪われてしまうことでしょう。 さらに、カスティージャ-ラ・マンチャ州では、廃墟となったサイロ(以前は小麦を貯蔵していた場所)を修復する村が増えていますが、その目的はストリートアートの卓越した見本を生み出すことにあるだけでなく、サイロを展望台に作り変えることにもあるのです。例を挙げるなら?サイロを改造した展望台がアルマグロにあります。