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「伝説のスペイン」を追体験できる祭りと市場10選
中世は私たちを過去数世紀に連れて行きます。スペインには現在でも、大道芸人や吟遊詩人の声音を追体験したり、過ぎ去った時代を想起させる衣装、工芸品、グルメに触れたりできる場所があります。 スペインは、今から何百年も前の生活様式や習慣、伝統を再現した、魔法のような舞台が無数に設営される国ですから、歴史好きにはたまりません。彼らに会うために時間を遡ってみませんか?
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コルドバのテーマ市場
毎年1月にグアダルキビール川周辺で開かれる市場です。ミラフローレス橋からローマ橋までの間が会場となり、すぐ近くにはコルドバのメスキータ=大聖堂もあります。この祭りでは毎年、コルドバの歴史にまつわるエピソードがひとつ選ばれ、それが再現されます。古代ローマの過去からルネサンス時代までが対象です。市内の通りが当時の姿をまとう中、職人の仕事を紹介する何十種類ものパフォーマンスが連日行われ、また音楽、演劇、舞踊、アクロバット、ジャグリング、マジックなども披露されます。さらに、お菓子、チーズ、ソーセージ、肉、典型的な中世の飲み物も味わうことができます。
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イザベル・デ・セグラの結婚式
毎年2月に開催されるアラゴンの中世祭りは、13世紀に時を戻すことで、「テルエルの恋人たち」として知られるイサベル・デ・セグーラとディエゴ・デ・マルシージャの実際にあった悲恋物語を再現する催しです。祭りが大勢の人でにぎわう中、この伝説がテルエル市の歴史地区を会場に演劇形式で再現され、60を超える幕が上演されます。飾り立てられた市内の通りは大きな市場となり、中世の衣装に身を包んだ何百人もの人々が、たき火や舞踊、職人、音楽家の周囲に集まります。
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オンダリビア中世フェア
ギプスコア県の海岸沿いにあるこの美しい街の歴史地区では、6月の間、当時の衣装を着た職人や大工、鍛冶屋、金細工師、石工が一堂に会し、持ち寄った製品を販売します。人形遣い、曲芸師、吟遊詩人とともに、古い中世の港で商業活動が繰り広げられます。
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シグエンサの中世フェア
シグエンサ(グアダラハラ県)では、7月になると、この街の歴史地区にある主要なモニュメントや通り、広場の周囲で中世祭りが開催されます。シグエンサが中世の雰囲気や装飾に包まれる中、訪問者は典型的な食べ物やさまざまな展示物が並ぶ当時の市場を体験できます。もっとも華麗なイベントのひとつに「魔法の夜」があります。このイベントでは、魔女や骸骨、白黒の女性、妖精などで構成されるグループが、儀式的な踊りを披露しながら市内をパレードします。
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プエブラ・デ・サナブリアの中世マーケット
プエブラ・デ・サナブリアで毎年8月に開催されるこの伝統的な祭りは、中世を通じて重要な役割を担っていた同村の歴史を想起させるものです。祭りには郷士、吟遊詩人、道化師、悪党、軽業師、曲芸師、大道芸人、奇術師、魔女などが登場し、当時を再現したパフォーマンスが繰り広げられます。このイベントでは、中世風の居酒屋のほか、チーズ、腸詰製品、パテ、エンパナーダ、砂糖を絡めたナッツ、平たい焼き菓子、蜂蜜、ワッフル、キャンディー、その他のスイーツを豊富に扱う屋台が多数、軒を連ねます。
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セルバンテス週間
世界的に有名な作家、ミゲル・デ・セルバンテスの出生地であるアルカラ・デ・エナーレスでは、毎月10月にヨーロッパ最大級のテーマ祭りが開催されます。このフェスティバルは、スペインの黄金時代とその最も偉大な架空の人物の1人であるドン・キホーテを称賛します。「セルバンテス市場」には400軒近くのブースが立ち並ぶほか、音楽、演劇、子供向けの娯楽に加えて、馬上の騎士の一騎打ちや中世のトーナメントといった歴史再現イベントが300回も行われるため、この市場は同イベントにおける主な見どころのひとつとなっています。さらに、地元のレストランでは特別なテイスティングメニューを提供しています。
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エルチェ中世フェスティバル
毎年、10月の最後の2週間にアリカンテ県エルチェ市で開催される祭りです。このイベントは、歴史地区で行われる大規模な花火ショーによって開幕します。訪問者は、青空市場、演劇、パレード、舞踊のワークショップ、中世の歌などのアクティビティを通じて、千年の歴史をもつこの都市の起源を知ることになります。
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サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダのコンセプシオン祭り
ラ・リオハ州を流れるオハ川のほとりにサント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダの町がありますが、ここでも12月に、この祭りを祝うための中世市場が開かれます。中世の街路が張り巡らされたこの街路には、約90軒の屋台が並び、道化師、竹馬歩き、音楽家、妖精、エルフ、その他旅の登場人物が出演するさまざまなショーが開催されます。それと同時に、地元のオーガニック製品を扱う「カミーノのエコ祭り」が開催され、また骨董品や収集品を取引するための市も開かれます。
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