天体観光

ルーラル・ツーリズムと星:星空観察に最適なスペインの村

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広大な星空が目の前に広がる、スペインの小さな一角に旅行することを想像してみてください。スターライト観光地に認定された村を選べば、そうした体験ができます。スターライト観光地とは、空がとても澄んでいるので、新鮮な空気を吸い、夜空を眺めるのに最適な避難所となる場所。これらの小さな町は天文学の文化を広めることに尽力しており、星空観察に関連した興味深いアクティビティが数多くあります。星空観察が好きな方はもとより、単に特別なエクスペリエンスを探しているだけの場合であっても、スペインの、あまり知られていない場所を訪れて、これまで一度も見たことがないような天空を眺めてみませんか。ここではいくつかの例を紹介します。

  • アストロツーリズム

    レリーン(ナバーラ州)

    リベラ・デル・アルト・エブロ地域にある村で、大きな岩の上に堂々とたたずんでいます。実際、村のこうした姿は、エガ川で座礁した船のようだと言われています。村の周囲数キロメートルにわたって渓谷が広がっており、また集落がひとつもないため、騒音や光害から逃れるのに最適な場所です。そうしたことから、このナバーラ州の小さな町は、その夜空のおかげで、スペインで初めてスターライト認定を取得しています。現地に着いたら、日が暮れる前に通りを散策しましょう。13世紀建造の旧家の館、中世に起源をもつ巨大なヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会などのモニュメント、石膏岩を掘って作られた特徴的な洞窟などを見て回るのは楽しいものです。松林の風景の中を自転車で巡るツアーに参加することもできます。しかし、本当の光景は日没後に始まり、星がすべてを覆うようになります。村の当局者はこうした特権を活かして、星空の地、レリーンの日を企画・運営しています。このイベントは通常、毎年7月に開催され、村に何千人もの天文ファンが集まります。アクティビティには、科学的なテーマに沿った地元産品の試食、地質学散策、コンサート、天文観測などがあります。

  • 天体観光

    フエンテ・トハル(コルドバ県)

    オリーブ畑の中にあるこの村は、白い家と青い植木鉢が特徴で、コルドバ県の南東部に位置しています。散歩しながら、さまざまな角や広場に立ち寄り、座って噴水のせせらぎを聞くのは楽しいことです。日中は、搾油工場を訪れたり、「セロ・デ・ラス・カベサス」として知られるイベリア・ローマの考古学遺跡付近をハイキングしたり、壁に描かれたさまざまなアーバンアート作品を巡るツアーに参加したりできます。そうしたグラフィティアートのひとつが、「ストリートアート・シティーズ」という名のプラットフォームで2020年の世界最優秀作品のひとつに選ばれたことをご存知ですか?夜には、特に観察に最適なスポットで、素晴らしい星空に目を奪われるでしょう。そうしたスポットには、カルバリオ礼拝堂、セロ・デ・ラ・メサにあるサン・ホセ礼拝堂、カンテルエラ展望台、セロ・デ・ラス・カベサス遺跡自体があります。フエンテ・トハルでは、考古天文ルートや空に関する写真コンテストなどの天文観光活動も毎年開催されています。

  • アストロツーリズム

    ラス・ナバス・デル・マルケス(アビラ県)

    アビラ県でも有数の美しい村で、村のシンボルであるマガリア城宮殿が存在感を放っています。このモニュメントや、サン・フアン・バウティスタ教区教会のような他のモニュメントに隠された秘密を探りたいという方には、歴史地区のガイドツアーに申し込むことを強くおすすめします。村を取り囲む、うっそうとした松林の景色を堪能したければ、いつでも、緑の牧草地、小川、小さな滝などを通るハイキングルートを気持ちよく歩くことができます。ハイキングルートには、「彫刻のルート」や「著名人のルート」など、複数のルートがあります。夜になると、ラス・ナバス・デル・マルケスの空は天文ファンにとって夢のような様相を呈します。自然の展望台から、天の川や星座、惑星を眺める準備をしましょう。具体的に言うと、夜空を楽しめる場所として特別に選ばれたスポットが2か所あります。1か所目はスターライト展望台「バジェ」、2か所目はスターライト展望台「トレス・フエンテス」です。さらに両者は、所要時間約2時間半の星のルートでも結ばれています。

  • 天体観光

    ボロビア(ソリア県)

    ソリア県にある小さな村で、自然や歴史の愛好家にとっても理想的な場所です。ラ・アスンシオン教区教会や、村の通りに建つ伝統的建築物には、この古い町の興味深い過去が投影されています。ボロビアを代表する見どころのひとつといえば、間違いなく、「エル・カスティージョ」天文台でしょう。同天文台は、雄大なモンカヨ山の麓、標高1,200メートルの場所に位置しています。これは教育に重点を置いて設計されたスペイン初の天文台であり、普及のベンチマークとなっています。そこに着くと、直径4メートルのドームにアクセスでき、そこから息を呑むような夕日を楽しむことができます。内部には銀河、星雲、二重星などを観察するための専門的な望遠鏡があります。 さらに、そこから車で1時間強のところには、ムリエル・ビエホがあります。この村もスターライト観光目的地であり、星空観察に最適な宿泊施設のひとつとされるレストラン併設のカントリーホテルを備えています。

  • カナリア諸島州ラ・パルマ島に広がる星空と天の川

    フエンカリエンテ・デ・ラ・パルマ(カナリア諸島)

    カナリア諸島のラ・パルマ島の南端には魅惑的な場所があり、サン・アントニオ山とテネギア山という印象深い火山がその風景を特徴づけています。ビジター センターにアクセスすると、徒歩で周辺を散策し、この地域特有のブドウ園と大西洋の素晴らしい景色を楽しむことができます。また、かの有名なフエンカリエンテ塩田へと続く小道もあります。塩田では、白い塩、黒い火山岩、そして青い海が描くコントラストに圧倒されることでしょう。その光景はきっと、あなたの五感すべてを刺激するはずです。ラ・パルマ島に来たら、世界で最も澄んだ空のひとつを見る準備をしましょう。サンアントニオ火山ビジターセンターでは、太陽望遠鏡による画像を見ることができます。近くには天体観測ポイントがあり、フエンカリエンテ灯台エリアは天の川を撮影するのに最適です。こちらのウェブサイトで、フエンカリエンテで楽しめる独自のアクティビティを山ほど見つけることができます。「Gアストロノミカ」ディナーはその一例です。

  • サン・ペドロ文化施設. ベセリル・デ・カンポス(パレンシア県)

    ベセリル・デ・カンポス(パレンシア県)

    パレンシア県では、今でも街路にカスティージャ建築の魅力が残っているこの目的地に驚かされることでしょう。サント・ドミンゴ教会兼博物館のようなモニュメントのほかにも、訪問する価値のある、非常にユニークなスポットが存在します。それが、12世紀建造のロマネスク様式の教会です。現在ではサン・ペドロ文化施設として生まれ変わり、最初の「スターライト天文モニュメント」に認定されています。館内には、フーコーの振り子から、星空観察用のステラリウムまで、あらゆるものがそろっています。また、ベセリル・デ・カンポスでの滞在中に、船でカスティージャ運河のルートの一部を遊覧することをおすすめします。水門や橋を通過しながら、18世紀の工学の傑作を観賞できるでしょう。

今回ご紹介した場所は、星空観察を楽しめる村のほんの数例にすぎません。ムラス(ガリシア州)、アジャンデ(アストゥリアス州)、ラ・フロンテーラ(エル・イエロ島)など、ほかにも多くの村があることを覚えておいてください。

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