カスティージャ・イ・レオン、時間への旅

建築を通じた歴史

スペインで最も広いこの地方は、スペイン全国でも最高の建築遺産をその域内に擁しています。ここでは、12の大聖堂に加えて何百ものお城や教会、宮殿があなたをお待ちしています。ユネスコの世界遺産に登録されている8か所を含め、これら全てが同自治州内にあるのです。

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大聖堂の隣の左後方にガウディの作品である司教宮殿、アストルガの城壁

軸としてのサンティアゴの巡礼の道

450kmを超える歩道が、フランスの道を形作っています。ブルゴス、パレンシアとレオンの各県が、カスティージャ・イ・レオン州を通る聖ヤコブの道を形成しています。このルートでは、カストロヘリス、カリオン・デ・ロス・コンデス、サアグンまたはアストルガといった、巡礼の道の隣で教会や修道院がかつて繁栄した場所を訪れることになります。
サモラ大聖堂の風景

ロマネスク様式の至宝

レコンキスタの影響で、この建築が他の地域にも広がりました。ソリア県、パレンシア県やサモラ県といった別の県にあるものを発見してゆきましょう。サモラの大聖堂やパレンシア県のサン・マルティン・デ・フロミスタ教会、バジャドリード市にあるサンタ・マリア・ラ・アンティグア教会や、サン・エステバン・デ・ゴルマス村のサン・ミゲル教会のように、カスティージャのロマネスク様式を代表するものがあります。
レオン大聖堂の外部パノラマ

空に高められたゴシック様式

ロマネスク様式に継ぐのがゴシック様式で、教会や大聖堂の塔や鐘楼が定型化したのです。この光の探求において、レオンの大聖堂のような大聖堂は、ステンドグラスを通じて光が輝く空間となり、印象的な色を生み出しています。
雪景色アビラのパノラマ

壁の中の都市

その起源が12世紀に遡る城壁で完全に囲まれたアビラは、カスティージャの伝統的な魅力を体現しています。石畳の細い路地や小さな教会が、城壁に囲まれた一帯で保護されています。散策可能となったいくつかの区間、またはその周辺を散歩してこの他にはない防衛施設を発見しましょう。そして、高度1,132mの街からの印象的な夕暮れを満喫するのもお忘れなく。
ブルゴス大聖堂の入口の詳細 © Mariluz Rodríguez

エル・シッドの誇り

ブルゴス大聖堂は単体で、ユネスコの世界遺産に指定されています。フランスのゴシック様式に着想を受けたその印象的な正面の前に立つと、すぐさま13世紀へとタイムスリップしてしまうことでしょう。さらにここには、スペイン史の伝説的な存在シッド・カンペアドールが埋葬されています。
夜のセゴビアの水道橋

1つの街で2000年を旅する

ローマの伝統と中世の記憶が、2000年以上の歴史を擁する都市セゴビアで話題になります。ローマ時代の主な見ものである水道橋のアーチの下を散策しながら、ディズニーの有名なお城のデザインの着想を与えた中世のお城であるアルカサルの特別な形に目を配って驚嘆することをお忘れずに。この街でもう一つ欠かせない訪問先は、「未知の美女」とあだ名が付けられたゴシック様式の大聖堂です。
サラマンカ大聖堂

知識へのモニュメント

「自然が与えないものにはサラマンカは関心を寄せない」しかしここでは、マヨール広場、大学 - 欧州でも最初期の大学の1つでした - そして大聖堂2つの遺産の間で、サラマンカ県の県都が私たちを、石が主役だった魔法の時代へと誘ってくれます。その隣にある歴史地区では教会や宮殿が、長年に渡る知識の聖堂をしっかりと目にしたいと思う世界中の旅行者を歓迎しています。
サント・ドミンゴ・デ・シロス修道院の回廊の一部の風景ブルゴス

修道院の地

シトー会、カルトゥジオ会やクララ会といったさまざまな修道会が、カスティージャ・イ・レオン州全域で修道院の礎を築きました。ブルゴス県のサント・ドミンゴ・デ・シロス、レオン県のサン・ペドロ・デ・ドゥエニャス、またはパレンシア県のサンタ・クララといった今でも現役の修道院は、この地域において神への信仰が得た重要性の証人なのです。
ペニャフィエル城の塔。バジャドリード

150を超えるお城

レコンキスタと再植民により、防衛目的の建物で新しい土地を確保する必要が出ました。中世の間に建設されたお城は数多く、9県に点在しています。セゴビア県のコカ城とクエジャル城、バジャドリード県のペニャフィエル城、アビラ県のモンベルトラン城、レオン県のポンフェラーダ城、またはサモラ県のプエブラ・デ・サナブリア城は、州全体に点在する最良の保存状態のお城たちです。