カナリア諸島の食文化には、誰もが認める豊かさがあります。新しい味を発見して楽しみたい方は、さまざまな定番料理をぜひお試しください。近々訪れる予定の方は、ここで紹介する代表的な料理を参考にしてください。
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パパス・コン・モホ・ピコン(ジャガイモのモホソース添え)
カナリア諸島で最も代表的な前菜のひとつと言えるでしょう。茹でた小さなジャガイモ(「パパス・アルーガス」)に、パプリカ、ニンニク、クミン、オイル、ビネガーで作られた有名なモホ・ピコン・ソースが添えられる一品です。同じく人気なのが、コリアンダー、ガーリック、クミンを使ったスパイシーなソース「モホ・ベルデ」です。
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カナリア風シチュー
諸島の気候は温暖なため、この料理は寒い日のみに提供されます。シチューの定番材料(ひよこ豆、肉、野菜)に、サツマイモ、トウモロコシ、ジャガイモ、カボチャ、パセリ、ミントを加えているのが特徴です。
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ウサギ肉のサルモレホマリネ
刻んだウサギ肉を、オイル、ニンニク、パプリカ、コショウ、クミン、タイム、塩、ビネガーで作ったサルモレホに丸一日漬け込んでおく、とても美味しい肉料理です。漬け込んだ肉を炒めた後、マリネ液でさらに煮込みます。また、ほとんどのレストランではパパス・アルーガス(皮付き茹でジャガイモ)が添えられます。
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クレソンのシチュー
クレソンのシチューで最も人気があるのは、ラ・ゴメラ島のオリジナルバージョンのものです。クレソン、塩漬けの豚肉、ジャガイモ、豆、トウモロコシが入っています。また、ヤムイモやコリアンダー、クミン、ガーリックを混ぜたものを加えるレシピもあります。
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グリルドチーズのモホソース添え
ラ・パルマで生まれたシンプルで美味しい前菜です。調理は簡単で、カナリア産のソフトチーズやセミハードチーズ(ほとんどがスモークチーズ)を薄くカットし、オイルを垂らしてオーブンで焼きます。その上に赤や緑のモホソースが加えられます。
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エスカルドン・デ・ゴフィオ
ここでは、カナリア諸島で頻繁に使用される、トウモロコシや小麦などの穀物をトーストして作った粉「ゴフィオ」を使った料理も見逃せません。エスカルドンは、テネリフェ島で生まれた古いレシピで、肉や魚のスープをゴフィオにかけ、それを練り合わせたものです。以上、カナリア諸島へ旅行の際にぜひ試したい料理を紹介しましたが、他にもたくさんあります。ロパ・ビエハ・カナリア、サンコチョ、フランゴジョ、ラパドゥラなどです。そして何よりも、これらの絶品料理を、幻想的でユニークな環境の中で味わうことができるのは、カナリア諸島だけです。