カナリア諸島州ランサロテ島に伸びるカルデラ・ブランカのルートを歩く観光客

カナリア諸島の火山やビーチの間をルートに沿って歩く

カナリア諸島

カナリア諸島は間違いなく、ハイキングに最適な場所のひとつといえます。その理由として、カナリア諸島でしか見られない風景や、あらゆるハイカー・好みに対応したルートが挙げられます。ただし、それだけにとどまりません。カナリア諸島は常に、誰もがうらやむような気候に恵まれているため、一年を通してハイキングを楽しむことができるのです。ここでは、火山やビーチの間を進む、特に壮観なルートをいくつかご紹介します。

  • カナリア諸島州テネリフェ島のテイデ山を眺める観光客と赤ちゃん

    スペインの最高峰、テイデ山に登る

    海抜3,718メートルの高さまで上るという行為は毎日達成できる偉業ではありません。そのため、火山であるテイデ山への登頂を予定している方にとって、本稿は一読に値します。最初に、テイデ山に立ち入るための特別許可を取得する必要があります。次に、準備と装備を整えます。このルートは簡単なものではありません。ブランカ山から頂上までの往復距離は17.7キロメートルあり、所要時間は約10時間となっています。このルートの一番の見どころはハイキングコースで目にする景色です。ほかの場所には決して生育していない自生種の植物まで観賞することができます。そしてもちろん、頭上に広がるパノラマビューも絶景です。より快適なオプションとしては、ケーブル カーで海抜3,555メートルのラ ランブレタまで登り、そこから600メートルの険しいルートであるテレスフォロ ブラボー トレイルを頂上まで登るという方法があります。あるいは、短い小道をたどって雲海を楽しむこともできます。

  • カナリア諸島、グラン カナリア島のグガイ ビーチの眺め

    グラン カナリア島、グギー ビーチへのアクセス

    カナリア諸島は美しいビーチがあることでも知られているため、ゴール地点でリラックスしながら海水浴が楽しめるようなルートがなければなりません。しかも、そこがまるで楽園のような、ほぼ貸し切りのビーチであればなおよいでしょう。ググイ・ビーチには簡単にはアクセスできないため、そこにたどり着くには二つの方法しかありません。つまり、船か徒歩で向かうことになります。特に、徒歩で行く価値は十分にあります。 タサルティコの村落を出発した後、5キロメートルほど歩きます。火山性の乾燥した風景の中で上り下りが絶え間なく続き、急峻な起伏もあります。概算すると、往路で徒歩約2時間、復路でさらに2時間かかります。もちろん、引き返す前にはごほうびの海水浴を楽しんでください。

  • カナリア諸島州ランサロテ島にある火山「カルデラ・ブランカ」を眺める観光客

    ランサロテ島にあるカルデラ・ブランカの火口の淵に沿って歩く

    カルデラ・ブランカの小道はランサロテ島にあり、小道と同じ名を冠した火山の頂上へとハイカーを導いてくれます。山頂にある火口の直径は1,200メートルにもなります。この山歩きは小さなマンチャ・ブランカ村から出発します。往復約10キロメートルの距離があり、所要時間は約半日です。とはいえ、このコースはお子様連れの家族でも楽しめるほど単純なもので、標識が設置されたルート、専用レーン、さらには舗装された道路を通過していきます。頂上に到達した暁には、ただ単に言葉を失ってしまうでしょう。アドバイス:火口そのもの、およびその周辺を含む最高のパノラマビューを手に入れるには、火山の淵に沿って40分ほど歩き、その最高地点に到達します。

  • カナリア諸島州ラ・パルマ島に伸びるマルコス・イ・コルデロの小道の細部

    火山起源のラ・パルマ島に伸びる緑のルート

    この小道の緑を理由に、この島が火山に由来していることを忘れてもらっては困ります。この小道とは、すばらしいマルコス・イ・コルデロの小道のことです。ラ・パルマ島にあるこの小道は、うっそうと茂る照葉樹林、水のトンネル、深い峡谷の中を通り抜けていきます。約12.5キロメートル続くこの小道は、湧き水が流れ込む水路と平行に走りつつ、マルコス・イ・コルデロの大きなカルデラに沿うように続いています。ルートの出発点となるカサ・デル・モンテに行くにはタクシーを利用する必要があります。水源までの地形は平坦ですが、その後は下り坂が続きますので万全の体調でお越しください。このルートではまた、特に12番トンネルを通過するにあたり、ヘッドランプ、レインコート、滑り止めを装着した靴を着用することが必須です。