スペインで味わってみたい料理10選
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バレンシア:パエリアの発祥地
疑問の余地はありません。スペインのすべてのパエリアのうち、もっとも本格的なものとされるのがバレンシアのパエリアなのです。米、鶏肉、ウサギ肉、野菜、カタツムリ、トマト、サフラン。こうした風味の組み合わせには言葉を失うしかありません。特におすすめなのが、「ソカラット」と呼ばれるおこげの部分です。調理の最後の数分間でつけられるこのおこげは極上の味です。
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ガリシア:ガリシアのエンパナーダ
ガリシアにご旅行の際は、エンパナーダを必ずお試しください。エンパナーダとは薄い生地にさまざまな具材を詰めたもので、一般的にはマグロとピーマンを主な具材として使用しています。きわめてシンプルでありながら味は絶品のため、きっと気に入っていただけるでしょう。
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バスク州:タラのピルピル
バスクグルメの至宝のひとつが、このタラのピルピルです。もちろん、調理の際はオリーブオイルが使われます。オイルがタラのゼラチン質と混ざって乳化することで、かの有名な、こってりとしたソースができあがるのです。さらにニンニクと唐辛子も欠かせません。しっかりとした個性を放つ逸品です。
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カタルーニャ州:カルソターダを堪能する
1月、2月、3月にカタルーニャを訪れる方はラッキーです。この数か月の間、カタルーニャの人々はカルソッツの季節を満喫します。カルソッツとは、タマネギの一種を直火で炙ったものです。もちろん、いちばん楽しい工程は、それを食べること。指が汚れることを覚悟しておきましょう。また、カルソッツにロメスコソースをたっぷりとつけることもお忘れなく。
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カスティージャ-ラ・マンチャ州:本場のラ・マンチャ風ピスト
これほどシンプルな料理がこれほどおいしいのはなぜ?ラ・マンチャ風ピストを実際に試してみると、こうした疑問が湧いてきます。ピストとは、トマトとピーマンを基調にした煮込み料理のことです。健康的でバランスの取れた一品で、おいしそうな目玉焼きを載せて提供されることが一般的です。どうぞ召し上がれ!
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マドリード:マドリード風コシードを味わう
スープ類がお好きな方にとって、マドリード風コシードはいつでも最適な選択肢といえます。ひよこ豆、野菜、肉、豚の脂身を主な食材とするこの煮込み料理に挑戦してみませんか。土鍋に盛りつけられたコシードを食することは、ぜひとも味わうべきグルメ体験です。
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エクストレマドゥーラ州:エクストレマドゥーラ風ミガスはきっとお気に召すはず
パン好きな方にぜひ味わっていただきたいのがエクストレマドゥーラ風ミガスです。材料は、前の日のパン、チョリソ、ラ・ベラ産のピメントン(パプリカの粉末)、ニンニク、パセリ、塩、オリーブオイルです。スペインでは、残り物を使った料理が本物のごちそうに生まれ変わります。
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アンダルシア州:ガスパチョを味見する
スペイン南部の暑さをしのぐには、アンダルシア風ガスパチョのようなさっぱりとしたレシピが絶対に欠かせません。トマトが主役の料理で、栄養価が高いうえ、味も秀逸です。
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バレアレス諸島:最高のエンサイマーダ
甘党で甘いものに目がないという方にぴったりなのが、バレアレス諸島名物のこの菓子パンです。甘みのある生地に、カボチャのジャム、生クリーム、カスタードクリーム、さらにはチョコレートなど、さまざまなフィリングが入っています。どの種類を選んでも、エンサイマーダには「はずれ」がありません。
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カナリア諸島:パパス・アルガーダス
この典型的なスペイン料理はカナリア諸島が誇る絶品タパスです。海塩をたっぷりと入れて茹でたカナリア諸島産のジャガイモに、「モホ・ピコン」を添えていただきます。「モホ・ピコン」とは、ピーマンから作られる赤みがかったスパイシーなソースの場合もあれば、パクチーとニンニクでできた緑色のソースの場合もあります。 スペイングルメの種類は多岐にわたるものの、どの料理にも共通する点がひとつあります。それは、「もっと食べたい」という欲求を常に生み出すこと。さっそく召し上がってみませんか?