スペイン北部の文化と美食を豪華な列車で快適に巡る旅。これら2つの観光列車の旅程は以下の通りです。トランスカンタブリコ・グラン・ルホ号は、7泊8日の旅で、バスク州の都市ドノスティア=サン・セバスティアンとガリシア州の州都サンティアゴ・デ・コンポステーラ間を走ります。一方のコスタ・ベルデ・エクスプレスは、5泊6日の旅で、同じくバスク州にあるビルバオの街とアストゥリアス州のヒホンの街の間を走ります。どちらの場合も、毎週目的地だった都市が目的地になるため、逆の旅行も可能です。またその逆も可能です。トランスカンタブリコは通常、およそ3月末から10月末まで運行され、コスタ ヴェルデは5月中旬から10月中旬まで運行され、8月に休憩があります。また、期間限定ではありますが、いずれの列車にも「特別なミニ旅行」と呼ばれる短縮版が用意されていることに言及しないわけにはいきません。この短縮版は旅行日数が少ないうえ(通常の約半分)、ルート上のすべての町を巡るわけではありません。たとえば、短縮版のトランスカンタブリコ号にはオビエド発サン・セバスティアン行きやサンティアゴ発ヒホン行きがあり、コスタ・ベルデ号にはオビエドまたはレオン発ビルバオ行きがあります。
観光列車の旅の見どころ
この旅では、緑の谷間を走り山々を越え、カンタブリア海のすぐ近くまで足を運ぶことができます。またこれらの列車の車両は狭いため、美しい自然に覆われている様々な場所を隅から隅まで走ることができます。バスク、 カンタブリア、 アストゥリアス と ガリシア があなたをお待ちしています。
時間にとらわれず車窓からの景色を楽しみ、行く先々で下車してみてください。どんな観光スポットがあるでしょうか。サン・セバスティアンの「風の櫛」、ビルバオのグッゲンハイム美術館、港町サンタンデール、サンティジャーナ・デル・マルのアルタミラの洞窟、アストゥリアス州のロス・ピコス・デ・エウロパ国立公園、オビエドの前ロマネスク様式のモニュメント、ヒホンの旧市街、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂などがあります。これらのスポットの多くがユネスコの世界遺産に登録されています。その他にも見どころはたくさんあります。さらに、快適な旅をしていただくために全行程に多言語ガイドが用意され、また、途中下車の訪問には列車への移動が迅速にできるようバスが準備されています。