マラガのラリオス通り

スペインでのショッピング:あなたのお目当ては?

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スペインへおいでですか?旅の予定にショッピングのための時間を設けておくことをお勧めします。ファッション、工芸品、グルメ、装飾品…。長い営業時間や特化したエリアのもと、豊富な種類や高い品質、オリジナリティが揃っています。スペインでの「ショッピング・エクスペリエンス」を楽しむためのイロハをご覧ください。

ラグジュアリーブランドのショーウィンドーに圧倒され、昔ながらの市場ではその香りや色に浸り、大衆的な工芸品と前衛的なデザインが織りなすコントラストに出会い、市街地の道や路地を巡り歩いて音楽や本、アンティークの品々を探し、何でもそろう大きなショッピングセンターを満喫するなどの方法があります。スペインでのショッピング体験は、ご想像どおり非常にワイドなものです。条件はただ一つ:スーツケースに余裕をもってお越しください。

街の中心部からショッピングセンターに至るまで

スペインでのショッピングに最適なエリアはどこでしょうか?一般的なルールとして、どんな市や町を訪れたとしても、その中心部にはショッピングに最適なオプションが揃っています。さらに、大都市では通常、お好みに応じて多かれ少なかれ最適なショッピングエリアが存在します。ラグジュアリーのいわゆるメッカ(マドリードのサラマンカ地区またはバルセロナのグラシア通り)、より斬新で現代的なデザインとファッションが楽しめるエリア(マラガのソーホーまたはマドリードのマラサーニャ)、伝統的な商店が集まるエリア(バレンシアのレドンダ広場周辺やバルセロナのゴシック地区)、工芸品を扱うエリア(セビージャのトリアナ地区など)が挙げられます。特にファッションやアクセサリー、香水、化粧品、テクノロジー製品をお探しの場合、多くの町にある大きなショッピングセンターに行くのも一つの方法です。

バルセロナの商業の軸

ショッピングセンターは通常、営業時間が長く設けられており、あらゆるタイプのショップ(スペインおよび世界の主要ファッションチェーンも含まれます)が立ち並んでいます。さらに、駐車場(有料か無料かは場合によります)や公共交通機関の良好な接続、レストランなどのサービスが用意されており、場合によっては幼児向けのアクティビティなどもあるので、小さなお子様もショッピングデーを満喫できます。マドリードやバルセロナのような都市には、こうしたタイプで、かつアウトレットに特化した大型ショッピングセンターもあります。有名なファッションブランドや装飾ブランドが、誰でも手の届く価格で提供されています。

青空市場

また、目的地で訪れることのできる青空市場についても調べてみましょう。スペインのほぼ全ての町では、週ごとまたは月ごとに少なくとも1か所は青空市場が立ちます。買い物そのもの(ジャンルが決まっている場合もあれば、洋服やアクセサリー、アート、装飾品、アンティーク、食料品などが限りなく組み合わされている場合もあります)だけでなく、声が飛び交い、時に音楽やストリートパフォーマンスによって生み出されるいきいきとした雰囲気に身を任せることもまた魅力です。例は数多くあります。マドリードの有名なラストロ、バルセロナのエルス・エンカンツ(ラ・フィラ・デ・ベルカイレ)、グラナダのラ・アルカイセリーア、イビサのラス・ダリアス、セビージャの木曜市、バレンシアのエル・ラストロ・デ・メスタージャなど…。例を挙げたらきりがありません。

青空市場で売られる生地

ファッション、グルメ、工芸品

「どこで?」から「何を?」まで:スペイン旅行のおみやげとしておすすめの品は何でしょう?トップを占めるのはファッションや工芸品、グルメ製品ですが、何を選ぶかはあなたの好みによりますし、なによりそれは、訪れる具体的な旅先によって異なります。非常に多様性があるため、購入を計画する前に、旅行先の地域の最も典型的なものを確認することをお勧めします。

マドリード マラサーニャ地区の通り

ファッションとアクセサリー

チャレンジしても決して後悔することがないものといえば、メイド・イン・スペインのファッションやアクセサリーです。スペイン製で、かつ国際的名声を得ている限定ブランドに始まり、スペインから世界に輸出され、その生まれ故郷からあなたが自宅に持ち帰りたいと願わずにはいられないプレタポルテに至るまで、あらゆるものがそろっています。また、流行の先端を行きたい方は、大都市のファッショナブルな地区(マドリードのマラサーニャ地区、バルセロナのラバル地区またはグラシア地区、バレンシアのルッサーファ地区、マラガのSoho地区など)を巡りましょう。地元のデザイナーが経営する小さなショップが集まっており、個性的で他にはない服を購入できます。より伝統的なお土産をお探しの場合は、各地域に典型的な服装があることを忘れないでください。独特のフリルと色使いで名高いアンダルシアのフラメンコファッション、白が際立つイビサの「アドリブ」、バレンシアのシルク製品から、バスクのチャペラ(ベレー帽)、ナバーラのサン・フェルミン祭定番の飾り帯、マドリードの「チュラポス(伊達男)」帽まで、さまざまです。

バルセロナの工芸品

スペインの多くの地域では、ファッションと工芸品の両方にまたがる形で、皮革製品の製造が盛んです。アンダルシア州やカスティージャ-ラ・マンチャ州など、この国の国土の大部分では、リュック、バッグ、ベルト、履物、革製品などがショッピングをする際のよい選択肢となります。装飾品をおひとついかが?タラベラ・デ・ラ・レイナの陶磁器(カスティージャ-ラ・マンチャ州トレド、ユネスコ無形文化遺産に登録)、サルガデロス(ガリシア州ルゴ)、マニセス(バレンシア)、ウベダ(アンダルシア州ハエン)の陶磁器、またはトレド(カスティージャ-ラ・マンチャ州)のダマスキナード(トレド細工)は、スペインの職人技が光る人気アイテムの例です。食器、装飾用、またはコスチュームジュエリーといった形で購入することができます。その他、スペインで購入でき、確実にその土地らしさや温もりが感じられる工芸品には、バレンシア州の籐細工(かご、装飾品、ランプなど)、カスティージャ-ラ・マンチャ州のエスパルト(多年生植物の一種)細工(バッグからカーペットまで)、またはナバーラ州のボックスウッド細工(お椀や木靴など)があります。

サルガデロの陶磁器

グルメ

グルメに関しては、改めて別の章で取り上げる価値があります。地中海式ダイエットの名で知られる食習慣の旗手として、スペイングルメは、この国を訪れる際に間違いなくショッピングのヒントとなることでしょう。スーツケースをスペイン料理の味で満たす方法は、地域ごとに無限に存在します。まずはイベリコ豚の生ハムから。4つある既存の原産地呼称(デエサ・デ・エクストレマドゥーラ、ギフエロ、ハモン・デ・ウエルバ、ロス・ペドローチェス)のなかから、いずれかをお選びください。また、おいしいチーズの種類も地域によって異なります。マンチェゴ(カスティージャ-ラ・マンチャ州)、カブラレス(アストゥリアス州)、トルタ・デル・カサル(エクストレマドゥーラ州)、イディアサバル(バスク州およびナバーラ州)といったチーズがあります。このリストには、ワイン(リオハまたはリベラ・デル・ドゥエロが最も有名ですが、スペインのほとんど全ての地域で原産地呼称のワインが生産されており、その質に驚かされることでしょう)、または地中海の金の液体と呼ばれるオリーブオイルも欠かすことはできません。伝統的なリキュール(ガリシア地方のオルホやバスク地方のチャコリ)、スイーツ(ガリシア州のサンティアゴ・ケーキアラゴン州のフルーツの砂糖漬け、カスティージャ-ラ・マンチャ州のはちみつなど)、缶詰や瓶詰(ナバーラ州のアスパラガスやカンタブリア州のアンチョビなど)などもリストに加えましょう。

ワインのテイスティングをする女性

EU圏内では食料品持ち込みの制限はありませんが、EU圏外へ戻る場合は規制の有無を確認しましょう。(食品を預け入れ荷物として持ち込み可能かどうか、また、重量や加工法、容器等の規制を確認するため、目的地の空港の情報を収集してください。)

体験型のショッピング

ショッピング体験をより価値あるものにしたいなら、ショッピングを、スペインで楽しめる他の多くのアクティビティに取り込んでしまうのがよいでしょう。お買いものの際、パーソナルショッパーに同行してもらってはいかがでしょうか?大きな都市では特に、優れたファッションや装飾品のショップ、または特別なショールームなどで、信頼できるプロがアドバイスとご案内を行います。ワインやチーズ、もしくはオイルの種類を決めてしまう前に、テイスティングしてみては?スペインではどんな製品であっても、その理解を深め、特徴を見極め、気に入った種類を選べるよう、テイスティングできることになっています。博物館や展覧会に併設のショップを有効活用しスペインの芸術・文化・歴史的遺産を感じるおみやげを持ち帰ったり、または、代々伝わる工房に行き、職人の手作業の現場を体験しつつそこで作られた陶磁器や革製品を購入したりするのもよい選択肢の1つです。それぞれの目的地で最も欲しいものを探すだけです。可能性は無限大です。

グルメ体験

アドバイスとおすすめ

基本的なアドバイス

スペインでショッピングの世界に入り込む前に、簡単なヒントをお届けします。- スペインでショッピングする際に一番驚くのが、営業時間の長さです。通常の営業時間は月曜日から土曜日の午前9時30分から午後1時30分までと午後4時30分から8時までですが、多くの都市で営業時間の自由が認められており、実際のところ観光客の多いエリアではより長い時間ショッピングを楽しむことができます。- いくつかの観光スポット、特にハイシーズンの沿岸部においては、夜になっても午後10時以降まで営業していることが少なくありません。- 大型ショッピングセンターや店舗の営業時間は、多くの場合日曜日を含め、午前10時から午後9時または10時までです。- スペインでは価格が確定しており、価格の交渉は一般的ではありません。- EU圏外からお越しの場合、ご購入品に課税された消費税の払い戻しを請求することができます。そのための条件をご確認ください。

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