スペインを旅行する観光客

スペインでできること:旅のアイディア12選

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スペインへの旅行を計画中でしょうか?いつお越しになっても、体験する価値がある独特なお祭りや他にない文化イベント、そしてそれぞれの時期に訪問をおすすめする場所があります。1年の各月の具体的なプランを以下紹介いたします。いつであれ、スペインに来る理由が見つかります。

1月

この月のスペインは真冬ですが、寒い気候を忘れられる場所があります。カナリア諸島です。年間平均気温が24℃なので、この火山起源の島々のいずれのビーチでも海水浴を行い、コートなしで訪問することができます。さらに、国立公園4か所のうちのどこかで大自然のまっただ中のハイキングを行い、例えばテイデ火山(スペイン最高峰)や、ラウリシルバの魔法の森を訪れることができます。イベリア半島での旅行をご希望の場合、山岳の村でカントリーハウスの暖炉の周りに集まるという楽しみがあります。スペインで最も美しい村々を見て、お好きな村を選んでみましょう。

テネリフェ島でハイキング

2月

バレンタインデーが祝われる2月には、ロマンティックな旅行はいかがでしょうか?スペインには、恋人たちの悲劇についての独自の物語があることをご存知ですか?テルエルの恋人たち、ディエゴとイサベルです。アラゴン州のこの街ではイサベル・デ・セグラの結婚式パーティが2月に開かれ、街の通りはこれら恋人たちの歴史のシーンで13世紀の中世の雰囲気を再現します。ロマンスが苦手で友達と楽しく過ごす旅行をお求めの方にとっても、2月はスペインで数多くの有名なカーニバルがご覧になれる時期です。具体例を2つ紹介しましょう。カディスのカーニバル(アンダルシア州)では、路上で歌う愉快な楽団とともに楽しい時間を過ごせます。サンタ・クルス・デ・テネリフェのカーニバル(カナリア諸島)はカラフルな衣装が特徴です。 

テルエルの恋人たちの上演

3月

この月のスペインといえば、バレンシア市(バレンシア州)のファジャスを想起せずにはいられません。3月19日を含む週に、この街は巨大な紙張り子のモニュメントで埋め尽くされます。こうしたモニュメントは「二ノット」と呼ばれる人形で構成されており、多くの場合、世相を風刺するものとなっています。祭りの後、これらの人形は巨大な炎で焼かれます。驚きの、そして他にないショーであることを保証します。さらに、この期間には数多くのコンサート、マスクレター(花火)の音やとても楽しいお祭りの雰囲気があります。そしてもちろん、春が始まるのもこの月です。そのためスペインでは見事な開花の季節が始まり、ヘルテ渓谷(エクストレマドゥーラ州)のような場所では、3月末から4月初頭にかけて100万本を超える桜の開花を目にすることができます。

バレンシアのファジャス

4月

年にもよりますが、3月から4月にかけ、スペイン全土で聖週間が開催されます。宗教のお祭りであり、それぞれの街で行われるさまざまな宗教行列、街を彩る彫刻の芸術や、街が体験する情熱が注目を集めます。また、通常この月に開催されるのがセビージャの春祭り(アンダルシア州)です。数百ものテントが市内のフェリア会場を埋め尽くし、楽しい雰囲気や音楽、フラメンコの衣装、踊りたくなる気持ちでいっぱいになります。テントの多くは各個人のものですが、このお祭りを体験できる一般公開されたものもたくさん目にすることができます。さらに、この機会を活用して、ヒラルダの塔またはレアル・アルカサルといった印象的なモニュメントでこの街を知ることができます。実際、「セビージャには特別な彩りがある」とよく言われるのです。理由を探しましょう。

アルメリアの聖週間

5月

5月は、春の色が「爆発する」ため花の月として知られています。そしてコルドバ(アンダルシア)では、この月が盛大に祝われます。花の戦い5月の十字架格子とバルコニーのコンテストなど、数多くの祭りが行われますが、特に有名なパティオ祭りはユネスコの無形文化遺産に登録されています。これはどういうものでしょうか?歴史地区にある数多くの家の中庭が、花でいっぱいの無数の鉢で飾られ、訪問者に扉を開き、どれが最も美しいかを競うというものです。ジャスミンや柑橘類の匂いを嗅いだり、フラメンコを聴いたりできますし、そしてもちろん、この街を代表するとともに、スペインでも最も印象的なモニュメントの一つであり、またイスラム時代のアル・アンダルスの過去に誘ってくれる、壮麗な大聖堂モスクを訪問することもできます。

コルドバのパティオ

6月

予定帳の6月23日~24日に印をつけておきましょう。この夜にスペインでは、サン・フアンの夜が祝われます。これは全て夏の到来と火に敬意をささげるもので、たき火を焚いたり、願いを伝えたりする伝統があります。このお祭りが特に有名な街があります。それはア・コルーニャ(ガリシア州)アリカンテ/アラカント(バレンシア州)です。ア・コルーニャではリアソルやオルサンのビーチで10万人以上が集まり、アリカンテでは200を超える段ボールのモニュメント(たき火)が作られ、「クレマー」と呼ばれる6月24日の夜に燃やされます。6月はまた、夏のフェスティバルシーズンが始まる時期でもあり、バルセロナ市(カタルーニャ州)で開催されるソナーのようなイベントはその一例です。音楽万歳!

ア・コルーニャのサン・フアンの火祭り

7月

スペインの7月はサン・フェルミンが主役です。この祭りはパンプローナ市(ナバーラ州)で7月7日前後に開催されるもので、世界的にも有名です。白い服をまとい、首に赤いスカーフをつけ、何千人もの人たちと素晴らしい雰囲気や牛を閉じ込める緊張感、花火や音楽などを共有しましょう。そのほか、この月はビラ・ホイオサ/ビリャホヨーサのイスラム教徒とキリスト教徒の祭りのような祭りが数多く行われ、ベニカシムで開催のFIBなどの音楽フェスティバルも続きます(どちらの祭りもバレンシア州)。

ベニカシム国際フェスティバル(FIB)

8月

8月はスペインのビーチで海水浴をするのに絶好の時期です。そのためこの月は、スペインでの海水浴に最適な次の場所のいずれかでダイビングすることをお勧めします。エル・イエロ島(カナリア諸島)のマル・デ・ラス・カルマス、ムルシア州のカボ・デ・パロス、ジローナ県(カタルーニャ州)のマデス群島。特にメデス島については、潜水艦で潜ると最高の楽園になることを保証します。サンゴや洞窟、トンネル、数多くの異なる生物種や、沈んだ船レッジオ・メッシーナさえをも目にする準備をしましょう。そしてもちろん、スペインでは8月もまたフェスティバルの月となっており、独創的な祭りがたくさん開催されます。トマト祭り(ラ・トマティーナ)(バレンシア州ブニョール)は、15万キロ超の熟したトマトが参加者の間で投げつけられる、楽しい「戦い」です。バイキングの巡礼祭(ガリシア州カトイラ)では、大昔に起こった、ドラッカー船に乗ったバイキングの戦士たちによる侵略が再現されます。セージャ川下り国際カヌー競技会は世界最古のカヌーレースのひとつで、アリオンダスとリバデセージャの間で行われます(アストゥリアス州開催)。

パロス岬(ムルシア州)

9月

9月は夏季に含まれますが、穏やかな気温になるので、一念発起してスペインでハイキングを行うことができます。最も有名なものですか?それは間違いなく、サンティアゴ巡礼の道です。サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(ガリシア州)を目的地としてスペイン北部を巡り、さまざまな人と出会ったり、自分の内面をみつめたり、風景や信じられないほど美しいモニュメントを見つけたりと、この上ないエクスペリエンスとなるでしょう。スペイン屈指の重要な文化イベントもこの月に開催されます。それはサン・セバスティアン国際映画祭です。映画の国際スターや数多くの有名人が集まり、バスク州のこの美しい街を知るまたとない機会です。

巡礼路のローマ橋

10月

ブドウの収穫の季節で、この時期にぴったりの目的地は、ラ・リオハ州とバスク州のラ・リオハ・アラベサです。広大な秋のブドウ畑はすでに黄色や小豆色で染められており、夕暮れは夢で包まれます。この地域のワインは素晴らしく、試飲する最高の方法は、エルシエゴにあり、フランク・O・リスカル侯爵が設計したワイナリーの前衛的な建物など、観光客の訪問を受け入れている有名なワイナリーのどこかに近づくというものです。さらに、ワイン文化ビバンコ博物館に向かったり、ワイン療法の治療を受けたり、気球でブドウ畑の上空を飛んだり… この小旅行ではさまざまな楽しみ方ができます。

夕暮れのブドウ畑

11月

秋は最高の輝きに達し、焼き栗の香りを楽しんだり、メインの食材としてキノコ料理を味わったり、物語の世界から飛び出してきたようなブナ林を散策したりする季節です。数多くのアクティビティが運営される地域は、エクストレマドゥーラ州北部の素敵な一角であるアンブロス渓谷です。栗の木やオークの木が深く生い茂った森へのガイドツアー、典型的な料理のテイスティング、天体観察、工芸品マーケット、ライブ音楽などが満載の、「魔法の秋」と呼ばれるプログラムが毎年開催されます。

アンブロス渓谷(エクストレマドゥーラ州)のアンブロス川

12月

クリスマスパーティの季節で、全国の通りがイルミネーションで飾られます。この雰囲気を体験し、クリスマスショッピングを行うのに特別な場所を紹介します。その場所とはマドリードの街。ここではイルミネーション、スケートリンク、キリスト降誕の飾り、マヨール広場に見られるような象徴的なクリスマスマーケット、そして大晦日などのイベントを楽しむことができます。具体的には、12月31日の夜にプエルタ・デル・ソルの時計台の近くに集まり、鐘のリズムに合わせてブドウを12粒食べるのが習慣となっています。また、1月5日の夕暮れ時には、東方の三博士の素晴らしいパレードがあり、次の日にプレゼントを受け取る子どもたちにとって素敵なひとときとなります。この期間のマドリードの雰囲気は、お気に召すはずです。

マドリードでの花火