マドリード・プライド(MADO)はスペイン最大のプライドフェスティバルです。毎年6月末に開幕し、1週間にわたり多種多様で活気あるイベントがスケジュールに沿って展開された後、7月の第1土曜日に行われる州主催のデモ行進をもってクライマックスを迎えます。2024年の公式日程は6月28日から7月7日までと発表されています。例年通り、プログラムには何らかの新しい催しが登場することもありますが、以下にご紹介するレジャーやスポーツ、文化的なイベントは確実に開催されるうえ、会場には権利を主張しようとする気概がみなぎっています。
ヨーロッパでもっとも重要なプライド・フェスティバルのひとつはマドリードで開催されます
国際プライドデーには世界各地で祝典が行われ、色彩やお祭り、性的マイノリティの権利を訴えるシュプレヒコールで通りがあふれかえります。スペインにも、そのような町がいくつかあります(シッチェス、イビサ、ベニドルムなど)。しかも、この国の首都には毎年何千人もの人々がプライドを盛大に祝おうとやってきます。マドリードがLGBTQI+(レズビアン、ゲイ、トランスジェンダー、バイセクシャル、インターセックス、クィア、またはその他のジェンダー・アイデンティティーや性的指向をもつ人々)にとって最高の目的地のひとつと位置付けられているためです。
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MADO は通常、ペドロ・セローロ広場で行われる開会宣言から始まります。この広場はフェスティバルの期間中、この祭典を象徴する場所となります。性的マイノリティのコミュニティの関係者が、ステージの上から祝典の開会を宣言します。それからの1週間、チュエカ地区とそこにある象徴的なバルは、スポーツイベント、文化的なワークショップ、コンサート、その他のショーで盛り上がります。催し物の大半はこの地区に集中しているものの、プライドを祝うイベントはマドリードのいたるところで開催されます。アルカラ門やプエルタ・デル・ソル広場といった有名な観光スポットはその一例です。最初の数日間は、お決まりの「ハイヒールレース」がペラヨ通りで実施されるのが恒例となっています。レースに参加するなら、スニーカーは家に置いてこなければなりません。ハイヒールを履いて走らなければならないからです!一番高いヒールを履いて参加してみませんか?
プライド週間では、LGBTQI+の人々の人権を議論する会議「マドリード・サミット」にも大きな重点が置かれています。この機会に性的マイノリティの権利について対話や討論をすることで、彼らがこのコミュニティに所属するがゆえに日常的に直面しなければならない問題を、専門家、およびこのテーマに関連のある著名人が可視化します。「ミスターゲイ・プライド・スペイン」コンテストは、スペイン全土のLGBTQI+の人々が参加する美人コンテストです。7月5日は、2024年のプライド週間に予定されている祝典の開催日であり、そこで、世界大会に出場するスペイン代表が決定します。
さらに、7月の第1土曜日には、待ちに待った州主催のプライド・デモ行進が行われます。プラド通り(具体的にはアトーチャ地区からコロン広場まで)を色とりどりのバスや山車がパレードし、性的マイノリティの権利を求めて闘う意思表示をします。その国際色豊かでオープンな気質のおかげで、マドリードはLGBTQI+観光に適した目的地となっているのです。自由な雰囲気が魅力のこの町は、平等を擁護するとともに、誰もが障壁なく人を愛することができる社会を実現しています。
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