スペインにある城、要塞、宮殿、壁に囲まれた敷地は、スペインの歴史を映し出す鏡です。そういった場所を見学することこそが、そこを通過していった様々な文化について知る最良の方法といえます。古代ローマの砦から中世の大きな要塞まで、いろいろと見つかるでしょう。中には非常に良い状態で保存されているものもあり、カルチャーツアーの最中、タイムスリップをしたかのような感覚におそわれます。
見学可能でユニークな宿泊施設も兼ねた城、宮殿、要塞
スペインには10,000ヶ所を超える城や宮殿があるのをご存知ですか?その多くは見学可能で、展示会が催されたり、格別な宿泊施設や、イベントを開催するためのユニークなスペースに改装されていたりします。スペインへご旅行の際は、それらのいくつかを訪問し、忘れがたい一夜を過ごすか、そこで企画される観光アクティビティを満喫しましょう。詳しくは「スペインの宮殿と城のネットワーク」のウェブサイトをご覧ください:https://www.spainheritagenetwork.com。
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見学可能な城や宮殿
このリストは非常に長く、また掲載場所の多くは「宮殿と城のネットワーク」のウェブサイトのマップで参照できます。マンサナーレス・エル・レアル城(マドリード市から1時間以内の場所にあります)、オリテの宮殿城(ナバーラ州)、ソウトマイヨール城(ガリシア州ポンテベドラ県)、ベルモンテ城(カスティージャ-ラ・マンチャ州クエンカ県)、アルモドバル・デル・リオ城(アンダルシア州コルドバ県)など、再現劇が盛り込まれた見学を定期的または常時提供している、象徴的で非常に有名な城がいくつか見つかるでしょう。一方、ロルカ城=太陽の要塞(ムルシア州ロルカ)やロアーレ城(アラゴン州ウエスカ県)で行われているように、子供向けアクティビティを数多く企画している場所もあります。
城を訪れると、面白い美術館が併設されていることがあります。例えば、ペニャフィエル城(カスティージャ・イ・レオン州バジャドリ県)には県立ワイン博物館が入っています。ビアナ宮殿は、フリオ・ロメロ・デ・トーレスの作品が目を惹く絵画美術館となっています。タベラ病院(カスティージャ-ラ・マンチャ州トレド県)は、エル・グレコ、スルバラン、ティントレット、ルカ・ジョルダーノなどの絵画が展示されているレルマ公爵財団美術館の本館になっています。夏の数か月の間に訪問する場合は、いくつかの城で、文化的なショーやフェスティバルの数々を楽しむことができるでしょう。例えば、ペニスコラ城(バレンシア州カステジョン県)では古典演劇フェスティバルが開催されるほか、この場所はペニスコラ古代・バロック音楽フェスティバルのコンサート会場にもなっています。クエジャル城(カスティージャ・イ・レオン州セゴビア県)では、「合唱団はご覧のように歌う」コンテストと全国ホタ・フェスティバルが開催されます。モラ・デ・ルビエロス城(アラゴン州テルエル県)は、城フェスティバルの会場のひとつとなっています。オリテ城は、名高い古典演劇フェスティバルの会場として使用されます。
要塞のなかのユニークな宿泊施設
これらは、並外れた宿泊施設に改装された宮殿や城、修道院です。こういった宿泊施設はスペインのほぼ全域で見つかります。また、旅行先で最寄りの施設を見つけるには、「宮殿と城のネットワーク」のウェブサイト上のマップを参照することをお勧めします。
最もユニークな宿泊施設のいくつかは、パラドールネットワークに加盟しているものです。各パラドールの恵まれた立地のおかげで、スペインの世界遺産の町ツアーなど、魅力的な旅行を計画することができるでしょう。世界遺産の町ツアーを計画するなら、アルカラ・デ・エナーレス、アビラ、カセレス、クエンカ、グラナダ、メリダ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ、ウベダのほか、セゴビアからわずか10キロメートルの場所にあるラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソでも、歴史的モニュメントを改装したパラドールが見つかります。これらの宿泊施設は、スペインでも特に有名な2つの演劇祭を楽しむための最高の選択肢にもなるかもしれません。その演劇祭とは、メリダ国際古典演劇祭(保存状態が素晴らしく、かつ2,000年を超える歴史を誇る古代ローマ劇場で開催されます)およびアルマグロ国際古典演劇祭(演劇祭のメインステージは、400年以上も前のこけら落とし以来、ほとんど無傷のまま今日に至る野外劇場です)です。
他にもまだまだたくさんのオプションがあります。築11世紀のベネディクト会修道院(カンガス・デ・オニスにあるParador de Corias)に宿泊できる、自然と文化を織り交ぜたアストゥリアス州への小旅行に出かけるか、ガリシア州に足を延ばしてリベイラ・サクラを見て回り、Parador de Monforte de LemosまたはParador de Santo Estevoに宿泊するという選択肢のうち、どちらかをお選びいただけます。海が好きな方は、バスクの漁村で数日を過ごすためにカルロス5世城(ギプスコアにあるParador de Hondarribia)に泊まるのも良いでしょう。内陸のほうがお好みなら、魅力あふれるオプションとして、エクストレマドゥーラ州を巡るルートをとり、グアダルーペ、トゥルヒージョ、オロペサ、プラセンシア、ハランディージャ・デ・ラ・ベラ、サフラ、カセレス、メリダにあるいずれかのパラドールに宿泊することができます。スペイン南部を選択するなら、カディス県のヘレス・デ・ラ・フロンテーラでアンダルシアの乗馬芸術の伝統に酔いしれた後、ビレイ・ラセルナ宮殿に泊まることができます。
これらは、スペインを深く知り、歴史に満ちた特別な宿泊施設を満喫できるよう、「宮殿と城のネットワーク」において提供されている選択肢のほんの一部にすぎません。