主役は桜
カセレスの北部に位置する渓谷には11カ所の村があり、車でのアクセスがお勧めです。円形と直線の2つの道路ルートがあり、移動しながら桜を見ることができます。自然が爆発したかのようなこの光景は3月中旬から4月初旬にかけて10日間ほど続きますが、なかでもいちばん重要な日があります。それが桜の花祭りの開催日で、この日は桜の木にまつわる文化や音楽、グルメ、展示会などが一堂に会します。それだけでなく、ありとあらゆる種類のアクティビティが用意され、3月から5月初旬にかけて実施されます。カセレスのこの一角では、渓谷の魅力は桜だけにとどまりません。果物の収穫が始まる5月以降に訪れることもおすすめします。8月中旬まではセレセーラと呼ばれるさくらんぼが収穫される期間であるため、試食や果樹園を通るツアーなどのイベントが行われます。また、ヘルテ訪問の際には、原産地呼称のさくらんぼを持ち帰ったり、ミガス・デ・パストールや子羊のシチューなどの地元の名物料理もぜひ味わってください。