トルタ・デル・カサール

エクストレマドゥーラ産チーズ

エクストレマドゥーラ

エクストレマドゥーラチーズのルート


チーズは、 エクストレマドゥーラのご当地グルメのひとつです。さまざまなチーズ生産地を旅することで、絶妙な味と驚くべき食感を発見することができます。いろいろな品種を試食したり、チーズを使ったレシピを味わったり、エクストレマドゥーラ産のチーズの製造法を見学したりできるこのルートを定義する言葉はただひとつ。「美味しい」です。

4つの原産地呼称

エクストレマドゥーラ州には固有名称のチーズが4種類あります。トルタ・デ・カサルチーズ、ラ・セレナチーズ、イボレスチーズ、アセウチェチーズです。トルタ・デル・カサール は羊乳から作られたチーズで、カルドンの雌しべを加えて凝固させます。その結果クリーミーなペースト状のチーズが出来上がり、パンにのせて食べると、まさに絶品です。生産エリアは、リャノス・デ・カセレス、シエラ・デ・ラス・フエンテス、モンタンチェス地方の市町村に広がっています。  ラ・セレナチーズ も「凝固剤ハーブ」のカルドンを使い、メリノ種の羊の乳のみを使用します。その製造で異色なのは、1キロのチーズを得るのに15頭分もの羊乳が必要なことです。パンに塗って食すこのチーズは、ラ・セレナ地方の特産品です。御三家の3番目、 イボレスチーズ は、山羊の乳から作られます。動物の乳の味を良くする多種多様な芳香ハーブが生えるロス・イボレス、ラス・ビジュエルカス、ラ・ハラ、トゥルヒージョのエリアで生産されています。オイル、またはパプリカといった自然の素材でコーティングされたものがあります。

エクストレマドゥーラ産チーズ

アセウチェチーズは、特定品種のヤギ(レティンタ、ベラタ、フロリダ、マラゲーニャ、ムルシアナ・グラナディーナ)の生ヤギ乳を使用して少なくとも40日間の熟成期間で作られます。強烈な香りの奥には、強くて少しスパイシーな極上の味が隠れています。生産地はカセレス県中西部のタホ、サロール、アルモンテ地域とバジェ・デル・アラゴンです。

チーズ生産エリア

この4種類の有名のチーズのほかにも、エクストレマドゥーラ州は5つのチーズ生産地があります。ティエラ・デ・バロス、モンフラグエ、テントゥディア、タホ・インテルナシオナル - シエラ・デ・サン・ペドロ、ラ・ベラ産のチーズです。この一帯の地域で味わいたい名産には、おやつとして一気に食べられることから「メレンデラ」(おやつチーズ)とも呼ばれるケサディージャ、かの有名なラ・ベラのパプリカでコーティングされたラ・ベラのヤギチーズ、またはか数々の受賞歴があるトルタ・デ・ロス・バロスルーロ・デ・カブラチーズなどがあります。

アクティビティ

エクストレマドゥーラチーズの生産の秘密を知りたい方には、ガイド付きでチーズ工場や牧場を見学し、試食をするオプションがあります。それとは別に、 トゥルヒージョの全国チーズフェア (4月下旬または5月上旬開催)も良いチャンスと言えます。フェアでは、エクストレマドゥーラチーズが展示されているだけでなく、スペイン全土で生産されている300種類以上のチーズと、開催年によって異なる招待国の特産品を味わうこともできます。また、期間中はテイスティングのコンクールやワークショップ、手作りチーズのデモンストレーションが催されます。

エクストレマドゥーラのチーズ工場での見学とアクティビティ
羊たち
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