氷河から生まれた湖群
エノル湖とエルシーナ湖はコバドンガの二大湖で、どちらも氷河から生まれ、海抜1,000メートルを超える高さに位置しています。その立派な姿をじっくり堪能するには、コバドンガ湖群ルートに沿って進むのがおすすめです。同ルートは、湖群を一周する5キロメートルの長さの巡回コースであり、道のりも簡単で、ブフェレーラにある駐車場をスタートすると、全経路にわたって標識が設置してあります。 このルートでまず最初にたどり着くのがペドロ・ピダル観光案内所です。この地域について知識を深めるのにはちょうどよいスポットです。その後、プリンシペ展望台に立ち寄ったら、もと来た道を引き返してブフェレーラ鉱山に入っていきます。ここでは、この土地に息づいていた鉱業の過去が証明されています。 小道はエルシーナ湖に向かって続いていきます。この湖は湖群でもっとも高い標高を誇るもので、湖からは、奥のほうにペニャ・サンタ・デ・エノル山の山頂が空高く伸びている様子を望むことができます。春か夏であれば、放牧されている牛たちのカウベルの音に引き寄せられることでしょう。