ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園

ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園

Asturias

アストゥリアスの内陸部の多様性


アストゥリアス州の南部に位置するこの自然公園は、その生物学的な豊かさと優れた保全状態のおかげで、2012年にユネスコの生物圏保護区に登録されました。この山岳地帯でひときわ目を引くのが、この地域で2番目に高い山であるペニャ・ウビーニャ山塊で、その標高は2,400メートルを超えます。

テベルガ、キロース、レナの各自治体にまたがって広がる公園です。ブナ林が中心ですが、敷地内にはアストゥリアス地方の植物相の半分以上が生育しています。公園内ではカンタブリア地方特有の動物相がよく見られ、ヒグマなどの種が生息しています。   ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園を流れる水の中でも、バル・デ・サンペドロ川が形成する峠道が際立っています。この峠道には、天然記念物に指定されているウエルタ洞窟があります。 その風景は、何世紀もかけて、主に畜産業に基づいた資源開発によって形作られてきました。そのためこの地域には、考古学的・建築学的な価値に加えて民族学的な豊かさも存在します。これは、ここの住民たちが、地元の伝統や独自の工芸品・グルメ・民間伝承を守り続けてきたことの賜物です。  

生物圏保護区

ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園


Lena, アストゥリアス  (アストゥリアス州)

スペースのタイプ:自然公園 面積:45,100 ヘクタール TEL::+34 985 497 608 (Oficina de Turismo de Lena) Webサイト:ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園

アストゥリアス (アストゥリアス州):

  • Lena
  • Teverga
  • Quirós
お役立ち情報

知っておくべきこと


  • 文化情報

    この地域には、イベリア半島北西部で最も作品数の多い岩絵スポットのひとつ(フレスネド岩窟)があり、青銅器時代と鉄器時代の絵画が描かれています。また、「メサ街道」(カミーノ・レアル・デ・ラ・メサ)も伸びています。これは、この地域とレオン地方のメセタ(高原台地)を結んでいた由緒ある古代ローマの石畳道です。周囲の村々には、アストゥリアス地方山岳部ならではの伝統建築の好例である、木製のベランダが設置された石造りの家屋が今なお残っています。

  • 環境情報

    植物相については、アストゥリアスに生育する19種の植物のうち11種が、ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園に生えています。ブナ林に加えて、オーク林、ヨーロッパナラ林、シラカンバ林もあります。広い牧草地には、アストゥリアス・スイセン、ラッパスイセン、リンドウという3種の絶滅危惧植物が今なお姿を見せています。 ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園の動物相に関しては、ヒグマのほかにも、イヌワシ、カンタブリアオオライチョウ、カワウソ、デスマンといった種が生息しています。さらに、天然記念物であるウエルタ洞窟は数種類のコウモリの生息地になっています。  

  • 観光情報

    ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園には、見学者がこの環境に関する詳しい情報を入手できるような施設がいくつかあります。それらは、次に掲げる公園内のさまざまな場所に設置されています。ラス・ウビニャス=ラ・メサ自然公園ビジターセンター(テベルガ町ラ・プラーサ)、ラ・ファブリカ民族誌博物館内の公園ビジターセンター(キロース)、ペニャ・ウビーニャ山塊すぐそばの公園ビジターセンター(レナ町トゥイサ・デ・アリバ)。