サン・フアン・デ・ラ・ペーニャとモンテ・オロエルの保護された景色
ウエスカ県にあるこの保護された景色の特徴は、自然と文化が組み合わされている点にあります。ピレネー山脈中高地ならではの典型的な風景と、中世前期を代表する重要な修道院でありアラゴン王家の最初の宮殿でもあったサン・フアン・デ・ラ・ペーニャ修道院とが同時に存在しているのです。
多様性あふれる環境のおかげで、この地域は動物相にとって戦略的な場所となっています。特徴的な風景のひとつに、うっそうとした森に囲まれた赤みがかった岩壁があります。春にエリソン(マメ科の一種)が花を咲かせると、山脈の景色は鮮やかな黄色に染まり、春特有の森の緑とは対照的な色彩を放ちます。広大な森に囲まれ、サン・フアン・デ・ラ・ペーニャのパノ山の壁面を背にして佇んでいるのがサン・フアン・デ・ラ・ペーニャ旧修道院です。
サン・フアン・デ・ラ・ペーニャとモンテ・オロエルの保護された景色
道路N-240をハカ/パンプローナ方面に進み、サンタ・クルス・デ・ラ・セロスへと向かう脇道に入ります。山道を7キロメートル進んだ地点に旧修道院が、そこからさらに1.5キロメートル進んだ地点に新修道院とビジターセンターがあります。
サン・フアン・デ・ラ・ペーニャ・ビジターセンター
San Juan de la Peña, Jaca, ウエスカ (アラゴン)
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知っておくべきこと
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文化情報
ウエスカ県のピレネー山麓には、新石器時代から人間が絶えず住み続けてきました。その周囲は、歴史的、文化的、宗教的に重要な場所として特徴づけられます。「サン・フアン・デ・ラ・ペーニャ文化公園」として指定されたのもこうした理由からです。
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環境情報
保護された景色の大部分はヨーロッパアカマツの木々で覆われており、それらは多くの場合、マツとポルトガルオーク、またはマツとアスペンの混交林になっています。動物相に関しては、ノロジカ、イノシシ、洞穴性コウモリといった種が多く生息しています。また、ヒゲワシ、エジプトハゲワシ、イヌワシ、シロエリハゲワシ、ハヤブサなどの鳥類もいます。
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観光情報
サン・フアン・デ・ラ・ペーニャのビジターセンター(サンタ・クルス・デ・ラ・セロス村から8キロメートル、サン・フアン・デ・ラ・ペーニャ新修道院に隣接)では、見学者はこの地域に関するあらゆる情報を入手することができます。