シエラ・デル・リンコン生物圏保護区
スペインの首都にほど近い、豊かな自然環境
2005年にユネスコの生物圏保護区に登録されたシエラ・デル・リンコンは、マドリードから車でわずか1時間のところにあります。
マドリード州の北東部には、変化に富んだ景観と豊かな生物多様性が特徴のシエラ・デル・リンコンがあります。ラ・イルエラとラ・プエブラという2つの渓谷を中心に広がっており、その周囲には、ハラマ川の水源が山頂にあるセボジェラ山脈とラ・プエブラ山脈の山塊がそびえています。岩場、森林、斜面の低木林からなる高山の風景と、谷間の低地にある牧草地、農村集落、伝統的な耕作地とが交互に現れる地形です。標高900mから2,047mの間に位置するシエラ・デル・リンコンでは、ヨーロッパ・シベリア型と地中海型の異なる自然環境が共存しており、松、オーク、セイヨウヒイラギガシ、ブナ、トネリコなど、さまざまな種類の樹木を観察することが可能です。中でも、西側のプラデナ・デル・リンコン=モンテホ盆地には主要な町が集中しているうえ、この地域の見どころの一つもここにあります。その見どころとは、モンテホのブナ林。このブナとオークの混交林は、ヨーロッパで最も南に位置するブナ林の一つで、毎年多くの人が訪れ、特に秋には色とりどりの光景を楽しむことができます。また、周辺の自治体にある伝統的な建築物や歴史・文化遺産も興味深いものです。
シエラ・デル・リンコン生物圏保護区
Montejo de la Sierra, マドリード (マドリード自治州)
マドリード (マドリード自治州):
- Hiruela, La
- Horcajuelo de la Sierra
- Montejo de la Sierra
- Prádena del Rincón
- Puebla de la Sierra
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知っておくべきこと
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文化情報
この地域の町や村(ラ・イルエラ、オルカフエロ・デ・ラ・シエラ、モンテホ・デ・ラ・シエラ、プラデナ・デル・リンコン、プエブラ・デ・ラ・シエラ、マダルコス)には興味深い文化遺産が残されています。中でも際立つのはロマネスク様式やバロック様式でできた素朴な教会や人里離れた礼拝堂です。サン・ニコラス・デ・バリ(オルカフエロ)、サント・ドミンゴ・デ・シロス(プラデナ・デル・リンコン)、サン・ミゲル・アルカンヘル(ラ・イルエラ)、ラ・プリシマ・コンセプシオン(プエブラ・デ・ラ・シエラ)にある教会や礼拝堂はその好例です。また、保存状態の良い民間建築や、噴水、鍛冶屋、水車といった伝統的な仕事の構成要素も見ることができます。
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環境情報
シエラ・デル・リンコンの自然の豊かさは格別です。松林やオーク林、セイヨウヒイラギガシ林、ブナ林、牧草地、岩場など、非常に多様な生育環境があるだけでなく、その野生植物相も独特で、833種のうち66種が希少種か固有種、または絶滅危惧種となっています。同様に、動物相の多様性についても非常に貴重なものとなっています。194種の脊椎動物のうち、140種が希少種か固有種、または絶滅危惧種とされています。また、保護されている在来種の家畜や伝統的な栽培植物も、環境保全に貢献しています。
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観光情報
シエラ・デル・リンコン資料館はモンテホ・デ・ラ・シエラの町にあります。この情報・観光案内センターでは、この地域を訪れる人々が、地元の自然や遺産に加え、アクティビティや観光ルートに関する情報を得ることができるようになっています。また、モンテホのブナ林の見学もここで管理されており、林の特殊性を保持する目的で立ち入りが制限されていることから、見学の際は事前に申し込む必要があります。 シエラ・デル・リンコン資料館:郵便番号28190、マドリード州モンテホ・デ・ラ・シエラ、レアル通り64番。電話番号 +34 918697058。Eメール:centrorbsr@madrid.org
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