グアダラマ山脈国立公園

ご覧いただけるもの

マドリード州最高峰である ペニャララの頂上は、グアダラマ山脈の屋根としての役割を果たしています。中央山地の一部であるこの山脈の斜面には、松林が多数あり、ところどころにオークの木が群生しています。頂上に近い、より標高が高い場所には、レダマやジュニパーといった、高山小灌木の茂みがあります。同様に、春の間は、これらの山々を覆う牧草地にたくさんの花が咲き、色彩で満たします。公園のエコシステムは、こういった風に、かなりの数の哺乳類の避難所としての役割を果たしています。中で最も目立っているのがイベリアオオカミであり、再びこれらの山に定住するようになりました。ノロジカやシカといった他の動物も、大都市に非常に近い場所に生息するさまざまな動物相を代表する例です。園内には鳥類も多種生息しており、紛れもない山の空の支配者、イベリアカタシロワシやクロハゲワシの存在は貴重で、特筆に値します。さらに、園内のより湿気の多いエリアに生息して活動を展開するイベリアカエルやイベリア岩トカゲなどの小さな両生類が、こういった動物相に加わります。

公園内のルート

公園内には、標識に導かれた 8つのルート が設けられています。山脈国立公園にいること、したがって天候が非常に変わりやすいことを肝に銘じ、雨や寒さに備えた服を用意しておくことをお勧めします。さらに、この地形に適した靴を着用することも非常に重要です。 徒歩が嫌だという場合には、他のオプションもあります。ここには 6つのサイクリングルートが設けられています。各ルートの要求レベルはさまざまですので、事前に地域の地図を見て旅行を計画することをお勧めします。 グアダラマ国立公園のマップ

この地区では以下をお忘れなく...

公園から30分の場所にある、 エル・エスコリアル修道院の偉大さに触れてみましょう。16世紀、フェリペ2世の治世に建てられたこの修道院は、スペインのルネッサンス建築を代表する最も重要な建造物です。ここでは、建物に収蔵されている、中には6世紀もの長い歴史を持つ絵画、タペストリー、本、軍事用品を含む見事なアートコレクションを間近で鑑賞することができます。山脈の北面を通過することも忘れてはいけません。そこ、セゴビア県で、ラ・グランハ・デ・サン・イルデフォンソ王宮が、訪問者の到来を待っています。18世紀にフェリペ5世の命で建てられたこの宮殿を囲む庭園と噴水は、ベルサイユ宮殿に着想を得たもので、おとぎ話のように見える場所で、魅惑に満ちた散歩が楽しめるようになっています。