モンガリの聖域。アラン渓谷生物圏保護区

アラン渓谷生物圏保護区

Lleida

ピレネーの本質


生物圏保護区に登録されているアラン渓谷はリェイダ県(カタルーニャ州)に位置する高山地域です。到着するとすぐに、ここが特別な場所である理由がわかります。常に雪が残る印象的な渓谷や2,000メートルを超える山々。独特かつ豊かな自然・文化・グルメ・観光も、その魅力に拍車をかけています。

アラン渓谷はカタルーニャ州の北西端、ピレネー山脈の中央に位置しています。ここはガローナ川の源流であり、またその全域(620平方キロメートル)にわたって動植物が豊富に生息・生育しています。域内の最高峰はベシベーリ・ノルテ山(標高3,014メートル)で、その隣にはリェイダ県アルタ・リバゴルサ地域が広がっています。アラン渓谷は現在、特に人気の目的地となっています。冬の観光地としてだけでなく(ここにはバケイラ・ベレットという名の、スペイン屈指の有名スキー場があります)、印象的な風景が魅力の、ウォーキングや山岳スポーツに理想のスポットとしても知られています。ルーラル・ツーリズムも楽しめます。域内には石や木、石板でできた33の村があり、この土地ならではの息をのむような山岳風景や中世の趣、味わい深いグルメが訪問者を魅了します。アラン渓谷での滞在中は、各種キノコ、牛乳から作られるアラン渓谷チーズ、ランゴイサ(ロンガニサ)やアンディートス(タマネギ入りのブラッドソーセージ)といった腸詰製品など、地元の特産品をぜひお試しください。

生物圏保護区

アラン渓谷生物圏保護区


リェイダ  (カタルーニャ)

スペースのタイプ:生物圏保護区 面積:62,000 ヘクタール Eメール:o.torisme@aran.org TEL::+34 973 64 01 10 Webサイト:https://www.visitvaldaran.com/
お役立ち情報

知っておくべきこと


  • 文化情報

    アラン渓谷の異なる文化的特徴は、そこに3つの公用語が共存していることです。スペイン語、カタルーニャ語、そしてアラン語です。この地域の遺産も注目に値します。その筆頭である石畳の村にはロマネスク様式の教会がいくつもあり、いずれも「ロマネスク建築のルート」と呼ばれる唯一無二のルートを構成しています。たとえば、BossòstにあるSanta Maria d'ArtiesやEra Mair de Diu dera Purificaciónが際立っています。加えて、地元の伝統や雪をテーマにした民族学博物館も数館あります。雪というテーマが扱われることは珍しいことですが、それは雪が、この地域で非常に重要な位置を占めているためです (ウニャの雪博物館)。

  • 環境情報

    この地域は、ハイキングに適したユニークな山々で知られるだけでなく、鳥類、特に大型の猛禽類の愛好家にとっても魅力的な場所です。アラン渓谷の空の主役であるフトアゴヒゲワシや珍しいライチョウの飛翔には驚かされることでしょう。また、このエリアにはモミやブナ、オークの壮大な森があるため、静かに散歩を楽しみたいという方にはおすすめです。ちなみにこれらの森は、ピレネー山脈にわずかに残るヒグマの生息地となっています。トレイルの完全なネットワークは、その秘密を発見するのに役立ちます。もうひとつの必見スポットが、アラン渓谷の動物公園である「アラン・パーク」です。アラン・パークは高山の動物や生物多様性に出会える場所です。園内では、クマ、オオヤマネコ、カワウソ、オオカミ2種(白い個体と灰色の個体)、マーモット、アカシカといった動物がすべて、半野生の環境で、また独特の生態系の中で生息する様子を、落ち着いて観察することができます。そのうえ、この地域は持続可能性というテーマに積極的に取り組んでいます。実際、2014年に国際的な生物圏認証を取得した最初の山岳目的地となりました。

  • 観光情報

    情報を入手できるポイントはいくつかあります。たとえば、この地域の中心地であるビエリャには観光案内所(C/ Sarriulèra 10、電話番号 +34 973640110)が設置されています。また、ビエリャよりも小さい町にも観光案内所があります。サラルドゥー(Trauèssa Balmes 2、+34973645197)やアルティエス(C/ Carretera Ag.Arties 14、上記と同じ電話番号)がその例です。同様に、アルティガ・デ・リンにあるビジターセンターも訪問できます。このビジターセンターでは観光列車も運行しています。