アンダルシア州サンタ・クルス・デ・カディス大聖堂を訪れる観光客

1日で巡るカディス市内の観光スポット

Cádiz

「タシータ・デ・プラタ」として知られる街を訪問


アンダルシア州にあるこの街は、西洋でも最も古い街だと言われています。実際、フェニキア人により紀元前1100年に創建されています。カディスを感じるには、大聖堂の素晴らしい金色のドームを海から眺めながら海辺を散策したり、エル・ポプロのような庶民地区の通りの中に入ったり、小魚のフライを食べたり、地元の人と話したりすることをおすすめします。以下、1日でこの街を訪問する方法を紹介します。

午前

午前中には、大聖堂のような街で有名なモニュメントをいくつか訪れて、中央市場で昼ご飯を食べましょう。

すばらしい朝食をとった後は(たとえば前日の夜に、モダンでカディス湾を一望できるParador de Cádizに宿泊して朝食を楽しむこともできます)、この街で最も有名なモニュメントに直行することをおすすめします。そのモニュメントとはカディス大聖堂です。バロック様式と新古典主義様式が組み合わされています。この大聖堂をよく知るには、地下室のようにあまり知られていない場所にアクセスできるツアーのどれかに参加するという方法があります。また、会計院や時計塔を訪問して、海を背景にしたカディス特有の白い塔で、街の素晴らしい風景を目にするという手もあります。

アンダルシア州カディス大聖堂

次には、カディスで最も古いポプロ地区を散策してみましょう。中世の旧市街へのアクセスに使用されていた13世紀の3つのアーチを通って入場できます。アーチはそれぞれ、「ポプロのアーチ」「バラのアーチ」「白のアーチ」と呼ばれています。サン・マルティン広場や、紀元前1世紀の古代ローマ劇場のような場所にも立ち止まることができます。こうして、市役所のような象徴的な建物を持つ、広く美しいサン・フアン・デ・ディオス広場に到着します。10分ほど歩くと、市内で最も驚くべき場所の1つを訪れることができます。タヴィラの塔。この塔は、船や商品の到着状況を観察すべく、この街の以前の商人たちにより建造されました。173段の階段を上ると、カディス最高の展望台と多くの人がみなす場所に到着します。しかもそこには、ある秘密が隠されています。きっとあなたを驚かせるカメラ オブスキュラ。このすぐ近くにはサン・フェリペ・ネリ祈祷所があり、ここで1812年にスペイン最初の憲法が編纂されたのです。

左:タビラの塔からのカディス市内の眺め / 右:アンダルシア州カディス市のサン・フアン・デ・ディオス広場

昼食前の最後のスポットは、常に活気がありカラフルで、長い時間滞在したくなるほど素敵な三角形の花の広場です。ここにはテラスつきのカフェが数多くあり、カディス独自のチュロスや、有名な魚のフライがあります。午前中歩き回った後、お腹が空いている場合、この広場の隣にまたとない場所があります。有名な中央市場です。この市場は1838年に、かつての修道院の畑の上に建造されました。200年近くの時間が建ち、ほぼ全体が改修されましたが、その建築や、特にそこでの生活の活気は印象的であり続けています。バルバテで獲れたマグロやカツオのようにこの地域で最高の魚や各種オリーブの実、そしてケーキなどを売る店が100店以上あります。地元食材に加えてあらゆる国際食があり、野外でテーブルのあるグルメコーナーで何か食べながら楽しいひと時を過ごしてみましょう。 

午後

午後は、市内の庭園やお城をいくつ訪れることができます。

空腹を満たした後、間違いなく庭園を散策したいと思うはずです。アポダカ通りの葉が多い木々の間を散策して、海を目にしながら歩いたり、歴史中心地区で最も緑の多い場所である美しいヘノベス公園まで足を運んだりして、そこの滝のある池のそばで腰掛たりすることもできます。

 左:カディスとサン・セバスティアン城の上空からの眺め / 右:アンダルシア州カディスのサンタ・カタリナ城

海岸沿いに歩くと、カディスで最も古い砦で、忘れられない大西洋の眺めがあるサンタ・カタリナ城に到着します。まさにこのお城から、リフレッシュする海水浴ができる場所である、有名なラ・カレータのビーチの素晴らしい風景を目にすることができます。このビーチは市の中心部で唯一のビーチで、カディスに旅行する場合は必ず訪れたい場所です。そこには、この街有数の牧歌的な光景が広がっています。砂浜には白いラ・パルマ温泉療養リゾートが建っており、その先の海上にはサン・セバスティアン城がそびえています。

アンダルシア州カディスのラ・カレータのビーチ

18世紀のこのお城は小島の上にあり、五感で楽しむ散策コースである長い防波堤を通じて到着することができます。女優ハル・ベリーが海水浴をしていたジェームス・ボンドの伝説の「ダイ・アナザー・デイ」のような映画に、ラ・カレータのビーチが登場したことはご存知ですか?夕暮れ時は、大聖堂を常に背景にしてカンポ・デル・スル大通りの海浜散歩道を歩いて1日を終えるために取っておくことができます。 

カディス市内で素晴らしい思い出を残す最後のアクティビティである夕食時になりました。

夕食において素晴らしいオプションは、ソリージャ通りのバルで典型的なタパスを数多く試したりするというものです。また、ラ・ビーニャ地区のサン・フェリックス通りやラ・パルマ通り、ティオ・デ・ラ・ティサ広場も、ペスカイート(小魚)のフライ(小エビの天ぷらといっしょにどうぞ)を楽しめる場所として有名です。そして夏には、カディスグルメの典型的な料理のひとつが提供されます。それがサバのピリニャカ添え(刻んだトマト、ピーマン、タマネギにバージンオリーブオイルとシェリービネガーを加えたもの)。

左:「小魚のフライ」 / 右:アンダルシア州カディス市にあるラ・ビーニャ地区 © Jose R Pizarro

夜もガイドツアーに参加して、この街の伝説や神秘を知ったり、フラメンコバーでショーを楽しんだりできます。 

必見スポット

見どころ


アドバイスとおすすめ

交通機関

スペインに飛行機で訪れる場合、この街に近いところにある空港はへレス(約45km)、セビージャ(約130km)そしてマラガ(約225km)です。

ガイドツアー

さまざまなガイドツアー演劇風ツアーがあり、この街の何千年にも及ぶ歴史や、最も隠された一角を発見するお手伝いをしてくれることでしょう。

ビーチ

ラ・カレータのビーチに加え、歴史地区の外ではコルタドゥーラまたはサンタ・マリア・デル・マルのようにそれほど知られていないビーチもあります。また、3km近い長さで人気の都市型ビーチビクトリアには、幅広い海浜散歩道と数多くのレストランもあります。 

美術館・博物館

2日以上この街に滞在する場合、有名なフェニキア人の石棺を有するカディス博物館、操り人形美術館(特にお子様と旅行される場合)、またはカディス宮廷博物館のような興味深い美術館や博物館を訪れることもおすすめします。

カディスに旅する時期

気温が大抵常に快適であるため、1年中どの季節でも訪問に適しています。ビーチで海水浴をしたいなら、夏がもちろん最高です。 この都市を訪れるのに最適な日があるとしたら、それは、世界的に有名な祭りが開催される時期です。その祭りとはカディスのカーニバル (2月末から3月初めの間)。

小旅行

白い家々と、素晴らしい自然環境にあることで有名なことから、「アンダルシアの白い村々」と呼ばれる場所が特に素敵なものです。車でこのルートを散策するのが完璧なオプションです。近くには、ドニャーナ国立公園もあります。

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