サロウ

ラス・パルメラスの長い散歩道は、このタラゴナの町において象徴的な場所の1つであり、レジャーなど様々なアクティビティを楽しむことができるでしょう。サロウ周辺にある風光明媚な場所を観光してもよし、テーマパーク「ポルトアベントゥーラ・ワールド」で記憶に残る一日を過ごしてもよいでしょう。ほかにも、沿岸を9キロメートルにわたって伸びる小道「ロンダの道」をたどったり、海と山の間を通過する「23基の展望台を巡るルート」をハイキングしたりという選択肢があります。これらすべてに加えて、良質な海の幸を使った地元グルメがあることも忘れてはいけません。サロウは、県都タラゴナから数キロメートルほど離れたサロウ岬に守られた場所にあります。この町は商業と漁業に依存する小さな集落として誕生したものの、その穏やかな気候と透明な水をたたえた沿岸のおかげで、百年あまりの観光業の伝統があります。岬とビジャフォートゥニーの間では、ヤバン・ビーチやプラジャ・ヤルガなどの幅広いビーチを楽しむことができ、また所々に細かく金色の砂浜が特徴的な入り江も点在しています。太陽とビーチというメリットに、ヨットハーバーが提供する無数の選択肢までが加わっています。あらゆる種類のレジャーボートが停泊するこのヨットハーバーは、どのようなマリンスポーツを行う際にも必ず目指すべきベンチマークとされている場所です。都市部象徴的なジャバン・ビーチと平行して伸びるラス・パルメラス散歩道が、この町の目抜き通りです。この長い大通りは町の住民にとっても旅行者にとっても一番重要なミーティングポイントとなっており、また市内の主なリゾート施設の一部もここに集まっています。大勢の人でにぎわうこの遊歩道では、カル・ボネット塔やハイメ1世を記念して建てられたモニュメントなど、美しいモダニズム建築の数々が目を引きます。ちなみにこのハイメ1世は、中世にマヨルカ島を征服するにあたり、サロウの海岸を基地に選んだ人物です。夜になると、サロウのこの大通りとその周辺を中心に活気あるナイトライフが繰り広げられ、数多くのテラスやバー、レストラン、ディスコがにぎわいます。街歩きをすると、16世紀に建設され、展覧会や文化イベントの会場として使用されているベジャ塔のような別の名所を発見できるほか、現在は復元されている 古い鉄道駅をじっくり観賞することもできます。サロウで楽しめる多種多様なレジャーを極めるには、あえて郊外まで足を伸ばし、スペインを代表する重要なテーマパーク「ポルトアベントゥーラ・ワールド」のアトラクションを通じて記憶に残る一日を過ごすしかありません。周辺とグルメサロウは、県内の沿岸部や内陸部のさまざまな町を訪れるのにとても便利な場所にあります。数キロメートル東にあるタラゴナには、広大なビーチとビーチの間に重要なモニュメントが建っています。世界遺産に登録されている古代ローマの考古学的遺跡群は県都タラゴナの見どころの一つです。海岸沿いにはビラセカ、ラ・ピネーダ・プラッジャ、カンブリルスなどの町もあり、そうした場所では歴史的建造物とすぐれた観光インフラが共存しています。県の内陸部には、レウスのプリム広場やカサ・ナバスに代表されるように、モダニズム建築で構成された重要な史跡群があります。一方、シトー会修道院のルートを進んでいくと、サンテス・クレウス修道院に続き、ユネスコの世界遺産に登録されているポブレット修道院を訪れることができます。県の南端には、イベリア半島でもっとも重要な湿地のひとつと考えられている保護区、エブロ川デルタ地帯自然公園があります。地元グルメの主役を務めるのは、沿岸で漁獲された良質の魚介類です。そのため、カンブリルス産の甲殻類とサン・カルロス・デ・ラ・ラピタ産のエビはタラゴナ全域でも非常に有名です。ロメスコソース（乾燥赤パプリカ、トマト、アーモンドを使用）は、この地域の内陸で育った野菜にも、また魚にもよく合います。その一方で、県内の広大なブドウ畑からは重要な原産地呼称が六つも誕生しています。それぞれ、タラゴナ、モンサン、コンカ・デ・バルベラ、ペネデス、プリオラート、テラ・アルタとなっています。