ぺララダ

この地域の主都であるフィゲラスからわずか7キロメートルの場所に、アル・アンポルダーの小さな丘があります。この丘の上にそびえているのが、歴史ある自治体、ペララダです。

ペララダの起源は紀元前500年まで遡るものの、村が全盛を誇った時期は中世でした。この時代のものとしては歴史地区が特筆に値します。同地区にはビジャ博物館があり、館内にはロマネスク様式のサン・ドメネク回廊が保存されているほか、観光案内所も併設されています。丘の頂上には サン・マルティ教会が建っており、また、さまざまな時代の城壁の遺構も残されています。 ゴシック様式のカルメン修道院にはペララダ城博物館が入っています。この象徴的な「城を兼ねた宮殿」では、毎年、ペララダ国際音楽祭が開催されます。城を囲む庭園の近くにはサジェール・ペレラダがあり、ワイナリーの見学に加え、「アンポルダー」の原産地呼称に認定されたワインやカヴァのテイスティングも楽しめます。ペララダの一角を占めるビラノバ・デ・ラ・ムガ村には千年の歴史をもつサンタ・エウラリア教会があり、教会内にはロマネスク様式とゴシック様式の壁画が収蔵されています。ハイキングルートやサイクルツーリズム用ルートが多数あるため、それらを利用してペララダの自然環境をくまなく見て回ることができます。