歴史地区には一般建築の美しい例が集まっており、きれいな散歩道や、海を見事に見渡せるバルコン・デ・エウロパといった象徴的なスポットがあります。この地域では、「先史時代の大聖堂」として知られる有名なネルハ洞窟で発見された洞窟画によって明らかにされているように、先史時代から人が暮らしてきました。
ぎっしり詰まった祭りのスケジュールだけでなく、この土地のグルメを構成する美味しい料理の数々も、ネルハの魅力を作り上げています。ネルハは、コスタ・デル・ソルの東端に位置し、どんな訪問者をも魅了する要素をそなえています。年間平均気温が20度近くあることをはじめ、マラガのラ・アハルキーアの美しい山の風景や、ビーチと断崖絶壁が交互に続く険しい海岸線などが魅力の一部となっています。ブリアナビーチは、この町全体で最も重要なビーチの一つです。住宅地に囲まれた約700メートル続く広大な砂浜で、あらゆる種類のサービスや施設が備わっています。このビーチにそびえる崖の上にはパラドールが建っています。町に接している他のビーチには、ラ・トレシージャ、エル・サロン、そして、バルコン・デ・エウロパの下にあるカラオンダがあります。これらのビーチには、住宅地、近代的なホテル、レストラン、ショップ、スポーツ用品のレンタルスタンドなど、全てが揃っています。絵のように美しい崖の間には、ラ・カレタ、カラ・バランコ・デ・マロ、カラス・デル ピノなどの自然の美しさあふれる静かな入り江が顔を出しています。いずれも、爽快な海水浴を楽しむだけでなく、ウィンドサーフィンからセーリングまであらゆるマリンスポーツを行うことができます。ネルハ洞窟1959年に発見されたネルハ洞窟は、この自治体の主要な観光スポットの一つです。歴史芸術モニュメントに指定されており、2km近くに及ぶ地下ギャラリーは一般公開されています。洞窟では、何世紀にもわたるゆっくりとした生成によって刻まれた驚くべき地層を鑑賞することができます。高い天井と、柱、鍾乳石、石筍(せきじゅん)で装飾された広々とした空間は、「先史時代の大聖堂」として知られています。石筍の集まりが特別な形で配置されていることから滝のホールと呼ばれている場所は、30年以上にわたり、音楽、ダンス、舞台芸術界の一流アーティストが集まって開かれるネルハ洞窟フェスティバルの特権的なステージとなっています。旧石器時代の洞窟画のコレクションが収められているため、この洞窟の醍醐味は考古学的なものだとも言えますが、他の時代、例えば亜旧石器時代 や新石器時代の痕跡も発見されています。ロビーには、この場所で発見された陶器の破片、道具、絵画の興味深いコレクションが展示されています。歴史地区ネルハの街の中心に行けば、典型的な建築の美しい例を見ることができます。モニュメントの中でも、町の守護聖人を祀るヌエストラ・セニョーラ・デ・ラス・アングスティアス礼拝堂に言及する価値があります。16世紀に建てられ、ドームを飾るフレスコ画が内部で際立っています。海岸にある歴史的な要塞の跡地には、町で最も象徴的な場所の一つであるバルコン・デ・エウロパがあります。今日では遊歩道としてにぎわっており、海にせり出した見事な展望台まで続いています。海岸建築の中でも、海岸線に沿って立つ監視塔の数の多さは印象的です。この種の建築物の美しい例であるマロ塔では、周囲に広がる最高の景色を楽しむことができます。コラディージャ渓谷のエリアには、アギラ水道橋がそびえ立っています。19世紀に作られたこの壮大な建築物は、今でも完全に現役で、アーチが4階にわたって重なり合っており、上部には小さな寺院風の空間が入り口にいくつかと中央に一つ設置されています。グルメ、お祭り、近郊ネルハには美食の豊かな伝統があり、ブドウ入りアホ・ブランコ(アーモンド、オイル、ニンニク、ブドウを使った冷製スープ)、イマゴラサラダまたはカスエラ・デ・フィデオスなどの美味しい料理に代表されます。ブリアナで採れた鯛のグリルや魚とアサリのスモークパプリカ和えなどの海鮮料理もあります。ラ・アハルキーアのレーズンやトルタ・サンフアネラ(小麦粉、砂糖、オイル、卵、アニスシードで作られたケーキ)は、常にマラガの原産地呼称付きワインと共に供される美味しい食事の最後を飾ります。この自治体で開催される多くの祭りの中でもフェリア・デ・ネルハ(10月8日から12日まで)は際立っています。この祭りでは地元の守護聖人であるアングスティアスの聖母と大天使サン・ミゲルを祝います。5月15日には人気の高いサン・イシドロ巡礼が開催されます。一方で、7月16日のカルメンの聖母の日には、聖母を担いだ宗教行列が海岸に沿って進みます。ネルハとその地域、ラ・アハルキーアには、多くの驚くべき場所があります。自然愛好家は、近くのマロ-セロ・ゴルド自然区を訪れることができます。崖と塔が印象的な岬です。ネルハの北に、先史時代のネクロポリスが保存されているフリヒリアナがあります。海岸線にはトーレ・デル・マルやリンコン・デ・ラ・ビクトリアなどの観光地があります。内陸部に向かうと、街の名前の由来となった城があるベレス-マラガにアクセスできます。ラ・アハルキーア地方の中心であるこの町からは、アルチェス、コマレス、アルカウシン、ビニュエラなど、アンダルシアの遺産が残る村を発見することができます。