グラナダ県の北西に位置するモンテフリオには、ロハ地域でも有数の特別な風景が広がっています。急峻な斜面の植生と広大な穀物畑・オリーブ畑とが描くコントラストに、建築物が見事に溶け込んでいます。
村にそびえ立つ大きな岩の頂上には堂々とした史跡群があります。この史跡群は、ナスル朝のアラブの要塞の遺構とゴシック・ルネッサンス様式のビジャ教会で構成されています。教会内部にある「アル=アンダルス最後の国境ビジターセンター」は体験型の博物館になっており、この地域の中世の過去について学ぶのに最適な場所です。もうひとつの注目すべき寺院は新古典主義様式のエンカルナシオン教会です。ほかにも、スペイン広場に向かって歩いていくと、サン・フアン・デ・ロス・レジェス病院、サン・セバスティアン教会、自治体庁舎などの興味深い建物が見つかります。この自治体庁舎にはモンテフリオ観光案内所が設置されています。サン・アントニオ教会前の広場からは村のすばらしいパノラマ風景を眺めることができます。ただし、村の絶景はこれに限りません。モンテフリオをさまざまな側面から楽しみたい場合は、アラバル展望台、ペニャス=フランシスコ・アダムス展望台、イジョーラの道路のパノラマビュー、人気旅行雑誌『ナショナルジオグラフィック』での高評価への感謝のしるしとして村の郊外に建てられた展望台など、一連の展望台を訪れるのがおすすめです。村からわずか5キロメートルしか離れていないところにペニャ・デ・ロス・ヒターノス遺跡があります。そこには先史時代の集落「カスティジェホス」があるほか、ハイキング、サイクリング、ホーストレッキングなどに最適なエリアも広がっています。オリーブ博物館では、グラナダ県におけるオリーブ畑とオリーブ栽培の重要性について学ぶことができます。モンテフリオの特にユニークな祭りといえば、ほかならぬ「光の夜」です。この古来の祝典は、オリーブの収穫が終わりを迎えるのを記念して、毎年2月1日に開催されます。 モンテフリオのグルメを特徴づけるのが、極上のエクストラバージンオリーブオイルと手造りのチーズです。伝統的なレシピの中でも特に、ニンニク風味のラム肉、アスパラガスとシラタマソウのオムレツ、レモホン(トマト・素焼きのピーマン・オレンジ・玉ねぎ・卵・ツナで作る典型的なサラダ)が名物です。