ミハス

コスタ・デル・ソルでも屈指の人気観光地、ミハス。魅力溢れるミハスの観光地は、ミハス・プエブロ、ラス・ラグーナス、ラ・カラという、三つの地域に分けられます。また、美しい海と一年を通じて穏やかな気候に恵まれ、海辺の空気を満喫しながらマラガの山の秘められた魅力も楽しみたいという人にとって理想的な滞在先です。ラス・ラグーナス（Las Lagunas）は、ミハスで最も先進的な地域です。ゴルフコースやその他のスポーツ・文化施設など、充実したアクティビティーを楽しむことができます。海岸に近づくにつれて、内陸の土地の隆起は次第に穏やかになり、ラ・カラ（La Cala）の辺りではすっかり平坦になります。この地区は、昔は船乗りの村で、現在では12kmにわたって連なるビーチの中心地となっています。この辺りのビーチは、エル・ファリーヨ（El Farillo）、カラブーラス（Calaburras）、ラ・ブティバンバ（La Butibamba）、エル・チャパラル（El Chaparral）ビーチと呼ばれ、ビーチ周辺には上品な住宅街やホテルが集まっています。滞在者たちはゴルフやテニス、さらにスキューバダイビングやヨットセーリングなどあらゆる種類のウォータースポーツを楽しむことができます。砂浜に横たわり日光浴を楽しむなど、海を思う存分満喫するのも良いでしょう。ミハス・プエブロ内陸に位置するミハスの歴史地区は、ミハスという名の山々のふもとの斜面に広がっています。この場所は、まるで雄大なバルコニーのように眼下に地中海を見渡すことができます。町並みは、イスラム教の影響が色濃く感じられます。活気溢れる通りを歩けば、いたるところに風情ある一画が現れ、歴史が息づく典型的なアンダルシアの町並みを満喫できます。四角形の闘牛場や、17世紀の聖母ペニャ教会（Santuario de la Virgen de la Peña）、16世紀のコンセプシオン教会（Iglesia de la Concepcion）といった主な見どころはもちろん、音楽ホール（Auditorio）を訪ねたり、あるいは城壁沿いや、庭園の回り、コスタ・デル・ソルの美しい眺めが見られる展望台をゆっくりと散策したりするのもおすすめです。また、歴史地区や町の周辺を案内してくれるこの町の名物、“ロバタクシー”の姿が時おり見られます。また辺りには、松並木が生い茂る山間や山頂へと続く、のどかな田舎道が多数あり、ハイキングを楽しむには格好のルートとなっています。19世紀のカルバリオ礼拝堂（Ermita del Calvario）や、古い大理石の採石場へと続く道などがあります。郷土料理、祭り、周辺地域ミハスの料理は郷土の伝統が色濃く残っていますが、特にこの地域ではコースの一皿目となるスープに並ならぬ情熱を注いでいます。例を挙げると、ソパ・デ・アホ（にんにくスープ）、カチョレーニャス（ジャガイモとタラとオレンジの果汁を使ったスープ）、マイモネス（パン、にんにく、オリーブオイルのスープ）、そして忘れてならないのが有名なガスパチュエロ（じゃがいもとパンとマヨネーズのスープ）です。また原産地呼称DOマラガのワインは、高品質な甘いワイン“ビノ・ドゥルセとして有名です。ミハスの祭りは毎年盛大さを増しています。9月7日～12日には町の守護母である聖母ラ・ペーニャ祭が行われます。またラス・ラグーナスやラ・カラの祭り（7月25日）もよく知られています。ミハスなら、アルカサバやヒブラルファロ城などの観光名所や、レジャーの選択肢も豊富なマラガをはじめ、コスタ・デル・ソルの主要スポットへ簡単にアクセスできます。また近くには、トレモリーノス（Torremolinos）、ベナルマデナ（Benalmádena）、フエンヒローラ（Fuengirola）などの伝統的な観光地もあります。一方、内陸方面に足を伸ばすと、聖母エンカルナシオン教会やモンテヤノ邸のあるアルアウリン・エル・グランデをはじめとする風情ある山村があります。さらにロンダ山地には、世界でも稀なスペインモミが自生するシエラ・デ・ラス・ニエベス自然公園（Parque Natural Sierra de las Nieves）があります。