メディナセリ

歴史地区は重要文化財に指定されています。町とその周辺では、ローマ人、イスラム教徒、キリスト教徒たちの足跡を見つけることができます。

この町には、感嘆せざるをえないような魅力的なスポットがたくさんあります。2・3世紀に建てられたローマ門は、3つのアーケード付きの門としてはスペインに唯一現存するものです。ゴシック様式の参事会教会は、ロマネスク様式のサンタ・マリア・ラ・マヨール教会の上に16世紀に建てられたもので、教会内にあるロマネスク様式の地下聖堂、16世紀に制作されたメディナセリのキリスト像、18世紀のオルガンが特筆に値します。サンタ・イサベル修道院は、クララ会の修道女たちにより1528年に創立されたものです。一般建築においては、壮麗なメディナセリ公爵宮殿や、町の北側にあるイスラム建築の城の遺跡が特に優れています。侯爵邸は17世紀に建設され18世紀に改修されたもので、屋内にはローマ時代のモザイクが保存されています。場所は特定できないものの、この地にはアルマンソールが葬られているといわれています。この人物は、イスラム征服下のスペインで強大な権力を持ち誰からも恐れられていた支配者で、カラタニャソルの戦いで敗北し、メディナセリで没しました。