イスラム教徒たちの集落を起源とする町です。「健康の川」として知られるアルガル川に流れる、豊かで、大量で、澄んでいる水のおかげで、古来より人気の高い土地でした。
カジョッサ・デン・サリアーの輪郭を形作るのは、アルガル川とグアダレスト川という2本の川の流れで、アルガル川にはフエンテス・デル・アルガルという名で知られる滝があります。また、威厳ある山脈にも取り囲まれています。さらに、この町は原産地呼称に認定されているビワの産地としても有名です。
カジョッサ・デン・サリアーの歴史地区の高台には、18世紀半ばに再建されたサン・フアン・バウティスタ大司教教会があります。昔あった城から派生した城壁の遺構は、今日ではカステル広場に残されています。この要塞にはカジョッサの歴代領主たちが住んでいましたが、18世紀になると取り壊され、残った城壁や建物を利用して住宅が建てられることになりました。歴史地区は、地中海沿岸の村特有の建造物によって構成されており、女性たちが、洗濯したり、水瓶を水で満たして自宅に運んだりするために使っていたエル・「ポアドール」を見学することができます。1860年以来、10月の2番目の週末になると、国内観光名所に指定されている「イスラム教徒とキリスト教徒の祭り」が開催されます。