ガンディアはバレンシア海岸の中央にあり、山間部の風景がほぼ沿岸部まで広がっている美しい地中海の海岸線上に位置しています。年間を通して過ごしやすい気候に恵まれ、良質のビーチもあるこのバレンシアの町は、太陽と海、そして様々なスポーツを楽しみに来る人たちであふれています。港湾エリアには、ウィンドサーフィン、セーリング、ダイビングの愛好家にはたまらないヨットクラブをはじめとする最新の設備が整っており、根強い海の伝統と共存しています。港の両側にはおよそ5km続く海岸線があり、細かい金色の砂が敷き詰められた壮大なビーチが広がっています。長くて賑やかな遊歩道がその境界を示しているノルテビーチは、アクセスしやすい場所にあり、マリン用品のレンタルスポットを含むあらゆる種類のサービスが用意されています。ホテル、レストラン、ナイトクラブ、テラスは、特に夏の夜にはとても良い雰囲気になる場所です。隠れ家のような雰囲気を求めるなら、海岸の最北端にある砂丘に囲まれた静かなヌーディストビーチ、ラウイールに向かいましょう。この砂浜は2kmの長さにわたって伸びています。港の南側には、ベネシアとラファルカイドという2ヵ所のビーチがあります。どちらのビーチも小さな砂丘に囲まれており、美しい自然の中で爽やかに泳ぐことができます。
ガンディアの歴史的中心地
ガンディア沿岸には魅力的なスポットが数多くありますが、歴史地区にも同様の魅力があります。いたるところに現れる高貴な建物は、教皇ボルジアとしても知られるアレクサンデル6世が得た称号に由来するこの公爵都市の輝かしい過去を反映しています。15・16世紀以降、この街では派手な宮廷生活が発展する一方で、ガンディア大学の設立にも見られるように街は経済的・文化的にも開花しました。セルピス川の隣には、アラブ起源の古い邸宅跡に建てられた公爵邸があります。14世紀から15世紀の間に建てられたこの建物は、明らかにイタリア主義の影響を受けています。サンタ・マリア教会は、ガンディアを象徴する建物の一つです。ゴシック様式の基準に忠実に従っているこの教会は、1250年から1520年の間に建設されました。特に有名なプエルタ・デ・ロス・アポストーレス（使徒の門）は、もともとダミア・フォルメントの彫刻が展示されていた場所です。サンタ・クララ修道院、サンタ・アナ礼拝堂、市庁舎、サン・マルコス病院なども必見スポットです。サン・マルコス病院には考古学博物館があり、この地域の先史時代の重要な調査結果が収集されています。
グルメ、お祭り、近郊
ガンディアの代表的な名物はフィデウアです。パエリアと同じように作られる料理ですが、お米の代わりに短い麺が使われます。ア・バンダ（魚のだし汁で炊いてアリオリと一緒にいただく）、アロス・ネグロ（イカ墨入り）、有名なパエリアなど、様々な調理法を用いたお米が主役の料理を楽しむことができます。魚について言えば、オーブンで調理したり、煮込んだり、揚げたりします。最後に、バレンシアと言えばオレンジです。そのままでもジュースにしても美味しい果物です。オルチャータ（タイガーナッツミルク飲料）や、バレンシアやウティエル・レケーナのワインは、それぞれ固有の原産地呼称を持つドリンクです。ガンディアのお祭りで最も重要なのは、3月15日から19日まで開催されるファジャスと、3月から4月にかけて開催される聖週間です。両方とも重要観光祭に指定されています。9月29日から10月3日まで、サン・フランシスコ・デ・ボルハの守護聖人祭が開催されます。ラ・サフォール地方では、興味深いツアーを体験できます。アリカンテに隣接するオリバには、きれいなビーチと絵に描いたような人気の地区があります。県の内陸部に行けば、重要な先史時代の遺跡であるパルパリョ洞窟や、13世紀末のヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・バルディグナ修道院など、珍しい場所やモニュメントを発見することができます。
