バルエラ

リェイダ県のラ・アルタ・リバゴルサ地方に属するラ・バル・デ・ボイの自治体のなかに、バルエラの集落があります。ここではサン・フェリウ教会を鑑賞することができますが、この教会は、周囲に建つほかのロマネスク様式の寺院とともに世界遺産に登録されています。

バルエラは、リェイダ県のピレネー山脈の高地に位置するラ・バル・デ・ボイの自治体に属する小さな集落です。街並みの中に一般建築の美しい好例が見られるばかりでなく、バルエラにはサン・フェリウ教会という、ロンバルディア風ロマネスク様式でできた真の宝物が存在します。身廊が一つだけしかないこの寺院では、ポルチコと扉に加え、豊かな装飾が施された後陣が傑出しています。教会堂の傍らには、これと同様の建築様式で造られた細長い鐘楼がそびえています。2000年のこと、サン・フェリウは、ラ・バル・デ・ボイにあるほかのロマネスク様式の教会とともにユネスコの世界遺産に登録されました。これら一連の教会はすべて、貴重な景観をたたえる田舎の環境の中にたたずんでいますが、そこは、ハイキングや登山といった野外スポーツを楽しむのに絶好の条件をそろえた土地でもあります。