カステジョン県北部にあるアルカラ・デ・シベルトは、長い歴史を誇るエル・マエストラスゴ地方に位置しています。
イルタ山脈の自然環境に護られるようにしてたたずむこの町は、沖積層でできた広大な平地を占め、さらにラス・フエンテス、アルコセブレ、カプ・イ・コルブといった観光地においては海まで達しています。高さ58メートルもあるカンパナリオ塔が町を見下ろしています。この立派な作品は18世紀に築かれたもので、バレンシアのバロック・古典様式でできたサン・フアン・バウティスタ教会に隣接しています。教区教会博物館には、絵画および金銀細工の作品の貴重なコレクションが展示されています。中世のあいだハイメ2世の命を受けこの地を統治したモンテサ騎士団は、その独特の面影をシベルト城に残しています。この城は要塞化された広場で、イルタ山脈の真ん中に建っています。その他の重要モニュメントといえば、ロス・デサンパラードスの聖母礼拝堂(18世紀)、ルネッサンス建築の文化の家、バロック建築のカルバリオ礼拝堂などがあります。アルカラの沿岸部にあるアルコセブレのビーチやマリンレジャー用の設備には目を見張るものがあり、中でもラス・フエンテス・ヨットハーバーが特筆に値します。この地域には今なおいくつもの側防塔が残されていますが、その一例がカプ・イ・コルブの塔です。この町からわずか数キロメートルほどのところには、バレンシア州有数の湿地帯であるプラット・デ・カバネス=トレブランカ自然公園に加え、コスタ・アサールの絵のように美しい観光地であるペニスコラがあります。
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