アルカナール(カタルーニャ州タラゴナ県)

アルカナール

絶品グルメを味わえる漁村

Tarragona

アルカナールはエブロ川デルタ地帯自然公園から約40キロメートルの場所にあります。

その起源はイベリア人の村落「ムレータ・ダル・レメイ」(紀元前7世紀~紀元前2世紀)にまでさかのぼりますが、この村は後にローマ人に占領され、続けてイスラム文明にも占領されることになります。イスラム文明はこの土地に数多くの農業技術や灌漑技術をもたらし、そうした技術は今もなお活用されています。中世にはアラゴン王国に組み込まれ、その数世紀後には、この町を取り囲むようにして市壁が建設されます(カレール・ノウの塔が現存しています)。また、沿岸部にはサン・ペラの塔のような側防塔が築かれました。

アルカナールの大きな魅力といえば、その海と海岸です。12キロメートルにわたって伸びる、穏やかで透明な水をたたえたビーチや入り江は町の誇りです。自然保護区内でのマリンスポーツやハイキング、エクスカーションを筆頭に、この町では数多くのアクティビティを楽しむことができます。アルカナールの隣にはラス・カザスという名の小さな漁村がありますが、この村は伝統的なシーフード料理(クルマエビ、米料理、魚のスープなど)がおいしいことで有名です。