貴重な考古学遺跡が残る温泉の町アルチェナは、ムルシア州の農耕地帯の中央に位置しています。素敵なリコーテ渓谷の山々に囲まれており、ムルシア市からは23キロメートルほど離れたところにあります。
見逃せないスポット
おすすめルートは、まずアルチェナ博物館(観光案内所も兼ねる)から出発します。博物館には、イベロ族の時代までさかのぼるアルチェナの歴史についての展示がありますが、イベロ族の文化としては「戦士の壺」といった考古学的遺物が出土しています。続いて、教区教会、カサ・グランデ、あるいはユニークなエスパルト博物館が入っているビジャリーアス宮殿などのモニュメントを訪れることができます。観光案内所が主催するガイドツアーを利用すれば、こういったスポットのほか、古い水車や煙突を見ることもできます。
散策するのにぴったりの場所
アルチェナの自慢はセグラ川沿いにのびる遊歩道で、長さは州最長の7キロメートルを誇ります。この遊歩道には、密集するヤシの木からなる驚くべき緑があるだけでなく、「詩人ビセンテ・メディーナのルート」に含まれている詩の数々を遊歩道内で読むことができるのです。石碑に刻まれている彼の詩は、この地域の人々や習慣について謳っています。また、ハイキング愛好家の方なら、エル・オペの山岳地帯まで登っていき、展望台から町の絶景を見下ろすこともできるでしょう。
そしてもちろん…温泉療養リゾート
町から2キロメートルのところにあり、その効能のある鉱泉水は早くも2,500年前にはローマ人を虜にしていました。ホテルや温泉ギャラリーなどがそろう複合施設となっています。この地ではまた、ラ・サルードの聖母教会と由緒ある魅力的なカジノが残されています。
フィエスタ(お祭り)
聖週間の祭りはアルチェナの祭りのなかでも最も有名なもののひとつです(この町には「ナサレーノに捧げる記念碑」まで存在します)。アルチェナを訪れるのに最適な日付があるとすれば、それは、イスラム教徒とキリスト教徒の祭り、聖体祭、ラ・サルードの聖母祭の折だと言えるでしょう(5月末から6月の間)。
グルメ
ウサギ肉入りの米料理とガチャスミガスを試食しないわけにはいきません。できることなら、ご自分で手作りジャムを用意して、11月に行われる「タパスのルート」に参加し、地元のバルでお気に入りの一品に投票しましょう。
アクセス方法
アルチェナは、ムルシア=サン・ハビエル空港からは50キロメートル、アリカンテ=エルチェ空港からは80キロメートル強のところに位置しています。町には、中心部から数キロメートルのところに鉄道駅もあり(タクシーの運行あり)、市バスおよび都市間バスも運行しています。