アル・バンドレイ

沿岸にあるバイシ・ペネデス地域の中心都市、アル・バンドレイは、タラゴナ県のコスタ・ダウラダの一部を構成するとともに「家族旅行目的地」認証も取得しています。ローマ時代にはアウグスタ街道が通っており、交通の要衝となっていました。ローマ時代の遺跡と、この地域に形跡を残した他の文明の遺跡は、現在考古学博物館に保存されています。

この町には重要な遺産がありますが、なかでもサン・サルバドール教会はルネサンスとバロック様式の痕跡が残る建物で、内部には美しいオルガンが納められています。ヌエバ広場を通って町の散策を続けると、ノウセンティスム様式の美しい建物があります。ほかにも、旧サンティシモ・サルバドール病院やロマネスク様式のサン・サルバドール礼拝堂などの重要な建築物があります。この自治体には、海岸のファサードに広大なビーチと海岸沿住宅地が展開されています。海岸沿いの地区をぜひ訪れてみてください。サン・サルバドール地区ではパウ・カザルス（世界的に高く評価されている有名なチェロ奏者兼作曲家）邸を見学できます。アル・フランサス地区やクマ＝ルガ地区には、現役のヨットハーバーに加えてラ・マシア・ブランカ海洋保護区もあり、この海域の水生動植物を保護する活動が行われています。アル・バンドレイには「ラス・マドリガラス」と呼ばれる湿潤な地域が存在し、さまざまな種類の生息地が広がっています。たとえば、砂浜、砂丘、潟湖、茂みなどがあります。アル・バンドレイはペネデスの広大なワイン産地の一部で、カバが生産されており、その品質で有名なスパークリングワインが造られています。クニット、カラフェイ、トレダンバラは、コスタ・ダウラダの広大な沿岸に並んでいる人気の観光地域です。また、そのすぐ近くには、アウグスタ街道を南下したところにバラーのアーチと呼ばれる立派な凱旋門があります。これは2世紀初頭に建てられたものです。最後に、スポーツ愛好家の場合、アル・バンドレイではノルディックウォーキングが盛んに行われていることを知っておいて損はないでしょう。ノルディックウォーキングとは2本のポールを使った有酸素運動のことです。