アンプディアの伝統的なアーケード(カスティージャ・イ・レオン州パレンシア)

アンプディア

Palencia

ティエラ・デ・カンポスとして知られる地域に位置し、パレンシア市から22キロメートルほど離れたところにあるアンプディアは、カスティージャ地方特有の建築と街並みを擁する美しい町です。町の歴史地区は重要文化財に指定されています。

威厳あるそのは、町の外れにある城壁の傍らにそびえています。ゴシック様式でできたエレガントなたたずまいのこの城は、13世紀から15世紀の間に築かれたものです。城にはまた、考古学的にも民族学的にも貴重なコレクションが収容されています。もうひとつの象徴的なモニュメントは、ゴシック・ルネッサンス様式でできたサン・ミゲル参事会教会です。高さ63メートルの塔は、その見事な構造から「カンポスのヒラルダ」として知られています。13世紀に着工したものの、建設工事が終了したのは16世紀のことです。教会内にある主祭壇画、バロック様式のオルガン、サン・イルデフォンソ礼拝堂とサンタ・アナ礼拝堂が特筆に値します。また、サン・フランシスコ修道院に併設の宗教芸術美術館を訪れるのも意義深いことでしょう。この修道院は美しいルネッサンス建築で、ムデハル様式の装飾が施されています。カスティージャ地方の典型的な家の造りは、二階建てで建材にはアドベが使われアーケードが付いている、というものですが、オンティベロス通りやコレデラ通りにはそのような特徴を持つ家々が立ち並んでいます。町から3キロメートルほど離れた郊外にはヌエストラ・セニョーラ・デ・アルコナーダの聖地があります。粗石を積み上げて作られたこの石造建築は、かつて存在したロマネスク様式の寺院の上に建設されたもので、北のファサードにはその寺院の遺構が残されています。その近郊では青銅器時代の陶器が出土しています。この町で開催される祭りといえば、6月に行われる全国ボビンレース大会、ならびに、9月の守護聖人の祭りの期間中に開かれるカスティージャ・マーケットが傑出しています。

青旗