この司教座博物館は、上階の回廊およびその付属建築物のなかに設置されています。
所蔵品を構成するのは、大聖堂や回廊、そして礼拝堂の作品群です。それらに加え、かつてバル・デ・クリストのカルトゥジオ修道会が所有していた品々のほか、司教が教区教会から入手したものもあります。館内の一番の見どころはドナテッロ展示室です。同展示室では、このイタリア人の巨匠が手がけたカッラーラ大理石製の聖母子像をはじめ、16世紀のリモージュ琺瑯(リモージュほうろう)やほかの金銀細工の作品などを鑑賞することができます。もっとも重要なコーナーといえば、絵画、それも主に宗教画を扱ったコーナーです。並外れて貴重なものとして、ゴシック様式の絵画に焦点を当てた「原始のギャラリー」があります。そこには、聖ルカ、「エリサベト訪問」、聖クララ、聖エウラリアを描いた板絵や祭壇画のほか、「最後の晩餐」の祭壇画もあり、これらはジャコマルト、レイシャッチ、マルティン・トルネル、ペレ・セーラ、ロドリゴ・デ・オソーナなどの作品です。また、「ビセンテ・マシップ」(フアン・デ・フアネスの父)のギャラリーも非常に重要です。そこには、1791年に取り外されてしまった大聖堂の立派な主祭壇画において、その一翼を担っていた板絵が飾られていますが、前述の主祭壇画は1525年から1531年にかけて制作され、スペインのルネッサンス絵画のカギとなる作品と考えられているものです。
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セゴルベ司教座博物館
Catedral de Segorbe
Calle Santa María, 12
12400 Segorbe, カステジョン-カステジョ (バレンシア州)
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