サンタ・クルス侯爵宮殿の庭園

宮殿に付属する小ぶりで美しい庭園は、仕上がりは現代的ながら、ツゲの生け垣と形よく整えられたイトスギによってはっきりと区画された古典的な枠組みを維持しています。円柱と、よく茂った生け垣に囲まれた美しい噴水。ファサードには、2代目サンタ・クルス侯爵ドン・アロンソ・デ・バサンとその妻マリア・デ・フィゲロアのふたりが祈る姿と墓碑がついた風変わりなくぼみがあります。セラミックのディテールが青色で施されたレンガ張りの床と、多色のタイルで覆われた数台のベンチが、アンダルシアに近いことを感じさせます。庭園を囲む壁は、背高く茂ったつる植物で覆われています。緑の葉の中から、この場所の生みの親が所有していた古い船舶の船首像が顔をのぞかせ、海を思い起させます。