サン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル修道院庭園

庭園は、修道院のメインの回廊、またはパティオ・デ・ロス・エヴァンヘリスタ、そして南と東のロンハと名付けられた平地に広がっています。このロケーションにより庭園は庇護され、人々は日差しを最大限にを楽しむことができ、真冬でも快適な散歩をするのに理想的な場所となっています。庭を愛するフェリペ2世が専門の庭師を連れてきて個人的に手がけたため、内側にカラフルな花がたくさん植えられたツゲの箱型の生け垣は、「ダマスカス産の上質なカーペット」のように見えました。現在でもこれと同じ箱庭が、花こそ植えられていませんが、生け垣によって織り模様をなしています。王のプライベート庭園、フライレス庭園（修道士の庭園）、そしてコンバレシエンテス庭園（療養者の庭園）といった、修道院を取り巻くさまざまな庭園で、この比類なき環境を堪能できるでしょう。