ラ・ラティーナは、マドリード市内でも有数の、昔ながらの伝統が守られている地区です。市の中心部に位置し、中世からある通りが、セバダ広場とラ・パハ広場を中心に縦横しています。
この界隈の通りはどれも、最も庶民的なマドリードを映し出しています。カバ・バハ、カバ・アルタのふたつの通り、そしてラ・セバダとラ・パハのふたつの広場に、魅惑に満ちた数多くのバルやパブ、伝統的な居酒屋が建ち並び、地元のマドリード民が非常に頻繁に訪れる場所となっています。いつ行っても賑やかな雰囲気ですが、夜や週末は特に盛り上がります。さらに毎週日曜日には、周辺の通りを使って有名なラストロ・デ・マドリードが開催されます。これは屋外マーケットとして高い人気を誇る市場です。もうひとつ、この地域を訪れるのにおすすめの時期は、ビルヘン・デ・ラ・パロマの祝祭期間中です。祭りは8月15日頃に開催され、マドリードで最も伝統的な祝典のひとつとなっています。その間、通りはお祭り気分で溢れ、大衆的なフェリアが開催され、多くのマドリードっ子たちが民族衣装(チュラポとチュラパ)を着ます。またラ・ラティーナには、サン・フランシスコ・エル・グランデ教会やラス・ビスティージャス公園もあります。この公園は、サンタ・マリア・ラ・レアル・デ・ラ・アルムデナ大聖堂を背景に夕日を堪能するのにおすすめの場所です。現在のラ・ラティーナ地区は、中世のマドリードの最初の市街地に相当する部分です。ここでは今日でも、かつて市内を取り囲んでいた壁の痕跡をいくつか目にすることができます。当時は主に職人や日雇い労働者が住んでいた地区でした。こういった背景から、ラ・セバダとラ・パハの両広場はそれぞれ、農産物と飼料の市場が開かれる重要な場所だったのです。
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ラ・ラティーナ地区
28047 Madrid, マドリード (マドリード自治州)
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