王子の庭園

スペイン王室の庭園で、自然風景式の唯一の代表的存在が王子の庭園です。後に国王カルロス4世となるアストゥリアス皇太子の命により建設されました。造園工事は1772年から1804年にかけて行われました。最初の庭園平面図の署名はパブロ・ブテルーのものですが、小建築の責任者はフアン・デ・ビジャヌエバであったため、ブテルーがどの程度設計に参加していたのかは不明です。比較的、形式的なルート設計となっています。道が直角に配置され、そこに、景観美学のレパートリーを完成させるような多種多様な要素が挿入されています。中国館のある池、庵のある山、湖の中にある偽の墓、洞窟、偽の遺跡など。