Monumento

オルノス・デ・ラ・ペニャ洞窟

San Felices de Buelna

Cantabria

州内でも有数の完全な彫り絵群


2008年に世界遺産に登録

岩山の上にあり、入り口はアーチ形をしています。壁画の一部は時間の経過とともに消えてしまったものの、大型でかつ自然主義的な概念を持つ絵は今でも魅力を放っています。この洞窟の芸術的価値の中心は地下の部分にあります。馬、バイソン、オーロックス、ヤギ、アカシカ、トナカイと思われるもののほか、片腕を上げ、長い尾を持つ人間の姿を表した絵を見つけることができます。いずれの壁画においても、細部が緻密に描かれている点が印象的です。これは、描いた者が動物の解剖学について正確な知識を有していたことを示しています。使われている主な技法は彫り絵(エングレービング)で、細い彫り口と指で描いたラインが特徴です。また、研磨を用いて制作した作品もあります。こうした技法の違いは、彫られた時期が2つ存在することを示しています。ひとつははるか昔、少なくとも今から1万8,000年前の時代であり、もうひとつは紀元前1万3,000年頃です。

世界遺産

オルノス・デ・ラ・ペニャ洞窟


39409  Tarriba, San Felices de Buelna, カンタブリア  (カンタブリア)