モンジュイック公園

バルセロナの入口にそびえる、荒々しく、険しく、かつ樹木が生い茂ったこの山は、20世紀を通じて、250ヘクタールの巨大な複合施設へと変貌を遂げていきました。今では見本市のパビリオンが点在し、なかにはミース・ファン・デル・ローエ記念館といった傑出したパビリオンもあります。また、国立宮殿のような宮殿、ミロ財団美術館のような建物、1992年のバルセロナオリンピックの遺産として残されたオリンピック・リングの施設・建造物なども連なっています。それらすべてに、独自の特徴と特定の様式を備えた、きらぼしのごとく並ぶ一連の庭園が寄り添っています。具体的には、ラリバル庭園、グレック劇場の庭園、ミラマル庭園、ジョアン・ブロッサ庭園などがあり、またそうした庭園では、J.C.Nをはじめとする著名な建築家、造園家、庭師らが働いていました。フォレスティエ、ニコラス・マリア・ルビオ・イ・トゥドゥリ、または最近ではリカルド・ボフィルやサンティアゴ・カラトラバのような有名な建築家、造園家や庭師が携わっています。