プエルタ・デル・ソル広場のほど近くにあるマドリード王立劇場は、世界を代表する劇場のひとつです。近年では、「国際オペラ賞」にて「最優秀オペラハウス賞」に輝くなど、数々の賞を受賞しています。
1850年にオープンした後、この劇場はヨーロッパの主要な劇場としての地位を確立していきます。ところが、1925年に発生した崩壊事故を機に、その後40年間にわたり閉鎖されてしまうのです。1966年、今度は王立高等音楽院および演劇芸術学校の音楽ホール兼校舎として再び使用されるようになります。しかし、数年間にわたる改修工事を経てオペラハウスとして再オープンを果たしたのは、実に1997年のことでした。この建物は、さまざまな建築要素の集合体です。異なるフロアに設けられたボックス席が計28席、舞台両脇ボックス席が8席、そして二倍の高さを誇るロイヤルボックス席があります。また、一般客専用のフロア「ラ・ロトンダ」が設けられているほか、同じフロアには4つの大広間もあります。この大広間に彩りを添えているのが、国有遺産に指定されている物品、プラド美術館所蔵の作品、ラ・グランハ王立工場で製造された照明などです。この劇場の至宝といえば、そのステージボックスです。1,472平方メートルという大きさゆえに、舞台やオーケストラピットにおいて、舞台装置の複雑な変更を行ったり照明・音響の組み合わせを何通りも編み出したりすることが可能となっています。 王立劇場のガイドツアーにはいくつかの選択肢があります。あちこちの空間を訪れ興味深いエピソードに触れる、舞台技術について学ぶ、オペラ公演までの道のりを芸術的な観点から掘り下げる、といったテーマに分かれています。
テアトロ・レアル(王立劇場)
Plaza de Isabel II, s/n.
28013 Madrid, マドリード (マドリード自治州)
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