2017年に開館したこの博物館は、紀元前6世紀から紀元前1世紀にかけてアンダルシア地方やスペイン南東部の地域で栄えたイベロ文化の研究において、権威ともいえる存在です。
開館以来、この博物館は、イベリア半島有数の魅力的な文明の遺産を保存し、また拡散させるための唯一無二の文化施設としての地位を確立してきました。その「魅力的な文明」の主役を担ったのがイベロ族です。イベリア半島の南部と東部がローマ化される前に、この地域に定住していた人々のことを、古代ギリシャの文筆家らは「イベロ族」と呼びました。イベロ族は異なる言語を話しましたが、共通の文化的特徴を持っていました。その特徴とは、貴族による階層的な政治組織の形態、埋葬・火葬の儀式、領土・都市の区画整理などです。ハエン市の中心部に位置するこの博物館の建物は、それ自体がすでに芸術作品のようです。建物の構造が、館内の展示物と同様、イベロ文化に備わる記念碑的な性格を反映したものとなっているためです。一連の収蔵品は、彫刻、陶器、武器、日用品といった第一級の考古学品で構成されています。最も注目に値する作品の中には、イベリア人の芸術と技術力の印象的な例であるセリージョ ブランコの戦士の彫刻があります。この博物館では常設展のほかにも、教育イベントやワークショップ、企画展が数多く開催されています。
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ハエンのイベロ族博物館
Paseo de la Estación, 41
23008 Jaén, ハエン (アンダルシア)
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