バレンシア大聖堂博物館

1761年に設立されたこの博物館は、バレンシア大聖堂の3つのフロアにある各部屋と地下聖堂を占めています。

大聖堂全体に広がるこの博物館の部屋を巡る広範なツアーには、地元の伝統によれば、イエス キリストが最後の晩餐で使用した杯を守る聖杯礼拝堂も含まれています。博物館には、ほかにも多くの作品が収蔵されています。ゴヤが1799年に手がけた油絵の大作2点はその好例で、両作ともに、聖フランシスコ・デ・ボルハが描かれています。また、ロドリゴ・デ・オソーナやヤネス・デ・ラ・アルメディーナ、ビセンテ・マシップ、そしてフアン・デ・フアネスといった画家たちの15・16世紀の絵画を鑑賞することもできます。彫刻作品では、14世紀のゴシック様式の扉「使徒たち」が当時のままの姿で保管されているほか、アロンソ・カノ作「良き死のキリスト」が際立っています。さらに、宗教行列用の聖体顕示台に加え、14・15世紀の聖杯や聖骨箱といった金銀細工の作品が展示されています。