Madrid
フランドル出身の画家ピーテル・パウル・ルーベンス(1577~1640)はバロックを代表する人物のひとりです。そして、彼の作品をもっとも多く収蔵しているのがプラド美術館なのです。同美術館ではこのたび、17世紀前半にヨーロッパでもっとも大きな成功を収めた有名芸術家ルーベンスの別の側面に焦点を当てます。その側面とは、多くの助手を動員した独自の作業方法と、自身が絵画を制作するために所有していた物理的なアトリエのことを指します。
したがって本展では、イーゼルや絵の具、筆、パレット、その他の素材・物品によってルーベンスのアトリエが再現されています。そのなかには、彼が生きていた世紀のものもあれば現代になって作られたレプリカもあります。また書籍や胸像など、巨匠ルーベンスについての興味を呼び起こすような品も展示されています。このコーナーを囲むようにして、約20点の絵画や数点の版画といった諸々の作品が展示されているため、ルーベンスの協力者らがどのような方法でこの偉大なクリエイターをサポートしていたのかがわかります。
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